ブラインドが突然壊れてしまうと、どう対処していいかわからないことが多いですよね。今回は、よくあるブラインドのトラブルと、その修理方法をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
よくあるブラインドのトラブルとは
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スラットが動かなくなる原因
ブラインドを使用していると、様々なトラブルに見舞われることがあります。中でも、スラットが動かなくなるトラブルは、多く見られる問題の一つです。
スラットが動かなくなる原因は、経年劣化や部品の破損など、様々な要因が考えられます。長年使用していると、スラットの素材が劣化し、スムーズに動くことができなくなることがあります。
また、スラットを動かすための紐やチェーンが切れてしまったり、スラットを支える部品が破損したりすることもあります。これらの原因を突き止め、適切な対処を行うことで、ブラインドを再びスムーズに使えるようにすることができます。
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紐が絡まった時の対処法
ブラインドの紐が絡まってしまった場合は、無理に引っ張ったり、力を加えたりしないことが大切です。紐を引っ張ると、さらに絡まってしまったり、最悪のケースは紐が切れてしまったり、事態が悪化する可能性があります。
紐が絡まってしまった場合は、まずブラインドをゆっくりと巻き上げ、紐が緩んだ状態にします。その後、絡まっている部分を丁寧にほどいていきます。紐が細い場合は、ピンセットなどの道具も使ったりしながら、ゆっくりほどきましょう。
紐が絡まってしまう原因としては、紐がほつれていたりすることもありますが、日常の操作が適切かどうかも関わってきます。あまり乱暴に操作しないことは勿論ですが、製品によっては昇降する手順を間違えると紐が絡まりやすくなります。不安な場合は取扱い説明書を見るなどして再確認しておきましょう。
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本体が外れた時の対応
ブラインド本体が外れてしまった場合は、取り付けが不適切であったり、ネジが緩んでいたなどが考えられます。本体が外れた場合は、まずブラインド本体を安全な場所に置き、落下による怪我を防ぎます。その後、取り付け部分を確認し、ネジが緩んでいる場合は、しっかりと締め直します。
取り付けが不適切な場合は、正しい取り付け方法を確認し、再度取り付けを行います。ブラインド本体が重い場合は、一人で作業せず、複数人で協力して作業を行うようにしましょう。
ブラインド修理の方法
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スラットの交換
スラットが破損した場合、新しいスラットを購入し、取り替える作業を行います。スラットに穴が開いていないタイプのブラインドは簡単にスラットを交換できますが、一般的な穴が開いていてスラットの中にコードが通っているタイプは少し作業が複雑になります。
スラットの交換は、力作業ではないですが、繊細な作業になるため一つ一つ丁寧に行うことが重要です。特にコードの結び目の位置を間違えるとブラインドが斜めになってしまいます。スラットをしっかりと固定したら、動作確認を行い、問題がないことを確認ましょう。
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紐(コード)の交換
紐の交換は、完全に切れる前なら自分で交換することも可能です。まずは購入店やブラインドメーカーに問い合わせて同じ紐を用意してください。コード径が異なるものを使用すると、ブラインドがちゃんと止まらなかったり、昇降操作ができない場合があるので、きちんと確認することをおすすめします。
交換する工程としては、伸びてしまったズボンのゴムひもを交換する要領と同じです。部品を外して古い紐の先端と新しい紐の先端を溶着し、古い紐を引っ張って行って新しい紐を通して交換します。ライター等で溶かして溶着しているので、慎重に交換しなければ途中で切れてしまうので気を付けてください。
また、比較的難易度の高い作業なので、不安がある場合や、紐が完全に切れてしまっている場合は、ブラインド販売店やブラインドメーカーに修理を依頼するといいでしょう。
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チルト機能の修理
ブラインドの角度調整ができなくなった場合、チルトギアの交換が必要です。チルトギヤの交換は、ブラインドの構造等の専門知識が必要な作業になります。また、ブラインドの操作方法によって、工程も異なります。そのため、自分で修理を行う場合は、十分な注意が必要です。チルトギヤの交換が難しい場合は、メーカー修理等に依頼することをおすすめします。
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日常のメンテナンスと注意点
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トラブルを未然に防ぐ方法
ブラインドのトラブルを未然に防ぎ長く使用するには、日常の使用で注意を払うことが大切で、適切な使用方法と定期的なメンテナンスが重要になります。
ブラインドを操作する際は、必要以上に強く引っ張ったり、無理な力を加えたりしないように注意しましょう。また、ブラインドを上げたり、下げたりする際は、ゆっくりと丁寧に操作することが大切です。
後はブラインドを上げ下げしたり、角度調整をする際は、動きがスムーズかどうか、スラットや紐の状態を日ごろから気にかけて、少しでも異変を感じたらチェックすることも重要です。
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お手入れの基本
ブラインドは、定期的な掃除を行うことで、清潔な状態を保つことができます。掃除の頻度は、使用環境や汚れ具合によって異なりますが、少なくとも月に1回、できれば月に2~3回は掃除を行うようにしましょう。ブラインドの掃除には、ハタキやハンディモップを使ってほこりを払い落します。
例えば一番ポピュラーなアルミ製スラットのブラインドが汚れている場合は、中性洗剤を薄めた水で拭き掃除を行います。洗剤を使用する際は、スラットに直接洗剤をかけずに、雑巾や軍手に洗剤を染み込ませて拭くようにしましょう。洗剤が残っていると、スラットが変色したり、腐食したりする可能性があります。洗剤で拭き掃除をした後は、水拭きをして、しっかりと乾燥させてください。
※布製や木製など、素材によっては水拭きができない場合もあるので、必ず取扱い説明書を確認してください。
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設置場所の注意点
ブラインドを設置する場所によっては、湿気や直射日光による劣化が進むことがあります。ブラインドを長く使用するためには、設置場所にも注意が必要です。湿気の多い場所にブラインドを設置する場合は、サビに強い耐水性の高いブラインドを選んで、定期的に換気をし、湿気を溜めないように注意しましょう。
また、直射日光が当たる場所にブラインドを設置する場合は、窓に日除けフィルムを貼ったり、ブラインドとカーテンを併用して設置するのも一つの手です。そして、ブラインドを設置する際は、取り付け場所の素材や強度を確認して、しっかりと固定し、落下による破損や怪我を防ぐようにしましょう。
メーカー保証とプロへの依頼
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メーカー保証の確認
ブラインドの修理を行う前に、メーカー保証が利用できるか確認すると良いでしょう。メーカー保証は、製品の製造上の欠陥や不具合に対して、一定期間、無償で修理や交換を行うサービスです。メーカー保証を利用できる場合は、修理費用を節約することができます。メーカー保証の期間や内容については、製品に付属している保証書を確認するか、メーカーに問い合わせてください。
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プロに依頼する方が安心な理由
自分で修理する自信がない場合は、プロであるメーカーに依頼するのも一つの選択肢です。メーカーは、ブラインドの構造や修理方法について専門的な知識を持っています。そのため、修理費用はかかりますが、安全かつ確実に修理を行うことができます。
ブラインドメーカーがそれぞれメンテナンスマニュアルを公開しています。最近では動画での紹介も増えてきました。どれくらい難しいか、自分でできそうか、先ずは確認してみましょう。そして、自分で修理をするのが不安な場合は、ブラインド購入店や販売店に問い合わせると、修理の見積もりもしてもらえるので、連絡してみるといいと思います。
▼関連リンク
タチカワブラインド メンテナンス
トーソー(TOSO) メンテナンス方法 – 動画
ニチベイ(Nichibei) 修理マニュアル一覧
まとめ
ブラインドのトラブルは、日常生活で突然発生する厄介な問題です。スラットの動作不良、紐の絡まり、本体の外れなど、様々なトラブルに見舞われることがありますが、多くは適切な対処で解決できます。
ただし、チルトギアの交換など、専門知識が必要な修理もあるため、自分で修理するかどうかは慎重に検討する必要があります。製品購入時のメーカー保証を確認し、必要に応じてプロの修理サービスを利用することも賢明な選択肢です。
適切な使用方法と定期的なメンテナンスを心掛けて、お気に入りのブラインドを長く快適に使用しましょう。