縦型ブラインド(ラインドレープ)の取付方法 – タチカワブラインド編

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豊富な生地からスラット(ルーバー)を選ぶ事ができ、洗濯可能な生地であれば洗うことも可能な縦型ブラインド(バーチカルブラインド/ラインドレープ)。けれど、実際に取り付けようと考えると、取付けが難しく感じる方も多いのではないでしょうか?実際、各メーカーでも横型ブラインドに比べると縦型ブラインドは重量があり、取付位置も高いことが多いので、プロに取り付けてもうらうことをおすすめされています。しかし、手順は比較的単純になっていますので、ポイントをおさえれば低い位置への取付け、小さめの窓への取付けは自分でも行うことが可能です。その手順をタチカワブラインドの製品をもとにご案内いたします。

 

・取付ける前に

まず、縦型ブラインドを取付ける前に、取付ける場所を確認しましょう。縦型ブラインドはスラット(ルーバー)を回転させて調光しますが、スラット(ルーバー)の幅が80mm~100mmと幅広いため、スラット(ルーバー)幅に合わせた奥行きが必要となります。目安は下記の図となりますので、事前に確認しておきましょう。

また、製品に付属しているビスは木部用となります(木部以外への取付け不可)。木部以外の下地に取付ける際は、下地に応じたビス・アンカーなどを使用して取付けて下さい。なお、木部に取り付ける場合は厚みが10mm以上かどうか、取付け部が水平かどうか、製品の動く範囲に障害物がないか確認してください。


※タチカワブラインド ラインドレープ取付時に必要な寸法

 

1.ハンガーレールの取付け

スラット(ルーバー)を吊るすためのハンガーレールを取付けていきます。取付ける方法は2パターンで、ハンガーレールを取付けブラケットを使って固定するか、ハンガーレールを直接ビスで固定するかになります。

▼取付ブラケットを使用する場合
製品両端部より60~80mm離した位置に、ブラケットをビスで取付面に固定していきます。取付けブラケットが3個以上の場合は、両端の取付けブラケット間を等分にした位置で、両サイドのブラケットと一直線上(前後左右平行)になるよう取付けて下さい。(ブラケット取付にズレなどがある場合は、ハンガーレールをジョイントできない可能性があります。)

また、天井付けの場合はブラケット位置が窓に近すぎると、スラット(ルーバー)を回転させた際に窓に当たります。80mm幅スラットの場合は窓から29mm以上、100mm幅スラットの場合は39mm以上あけるようにしましょう。


ハンガーレールを両手で持ち、取付ブラケットの手前のツメにハンガーレールの片側を引っ掛けます。引っ掛けた状態で、ハンガーレールのもう片側を持ち上げ、「カチッ」と音がなるまで押し上げます。最後に全ての取付けブラケットが、確実に固定されているか確認して完成です。

 

▼天井付け(直付け)の場合
ハンガーレールを取付面に当て、前後・左右の位置を調整し、取付位置を決定します。その後、あらかじめハンガーレールに開いているビス穴を使用し、付属のビスでレールを固定して下さい。最後にハンガーレールが確実に固定されているか確認しましょう。

2.スラット(ルーバー)の取付け

ハンガーレールを取付けられたら、次はスラット(ルーバー)をハンガーレールに取付けていきます。スラットフックには表裏がありますので、スラット(ルーバー)の取付けを行う前に、スラットフックの向きを図のように調整しましょう。また、スラット(ルーバー)にも表裏があります。スラットの上部に生地の折り返しのない面がスラットの表面ですので、スラットハンガーをフックの下から通し、引っ掛けて完成です。

 

・カーテンレールへの取付けは可能?


残念ながら、どのメーカーもカーテンレールへの取付けはおすすめしておりません。なぜなら、縦型ブラインドは幅が大きいほど綺麗に見えるため、基本的に掃き出し窓に取り付けられる商品です。また、部屋を広くみせるために天井から取付けられることが多く、一般的に作るサイズが大きくなりがちです。大き目の掃き出し窓(幅:3m)に天井から取付(高さ:2.2m)の場合、タチカワブラインドの縦型ブラインド(ラインドレープ)重量の計算方法で計算してみると…

《計算式》
「製品幅(m)×0.7kg」+「製品幅(m)×製品高さ(m)×1.5kg×スラット㎡重量(kg)」
「3m×0.7kg=2.1kg」+「3m×2.2m×1.5kg×0.5kg/㎡=4.95kg」=7.05kg

※スラット㎡重量はスラットの種類で異なります。(タチカワでは0.15~0.7kg/㎡のあいだ)

製品重量は「7.05kg」というかなりの重さになります。カーテンレールに取付けた場合は、日々の操作でレールにかなりの負担をかけることになり、大変危険です。どうしてもカーテンレールが付いている場所に取付けたい場合は、カーテンレールを取外してから、縦型ブラインドを付けましょう。


しかし、少し小さめの掃き出し窓(幅:1.6m)の窓枠内(高さ:1.8m)に縦型ブラインドを取付けの場合…

「1.6m×0.7kg=1.12kg」+「1.6m×1.8m×1.5kg×0.5kg/㎡=2.16kg」=3.28kg

製品重量は「3.28kg」になります。同じサイズをアルミ製横型ブラインド「シルキー」で作成した場合、「2.64kg」の重さになりますので、違いは「0.64kg」ほどしかありません。タチカワブラインドではカーテンレールへの取付けはおすすめされていませんが、実はカーテンレールに取付ける金具があります。小さい窓や腰高窓などに取付けをお考えの場合などは、販売店などで相談いただけると可能にできるかもしれません。

 

・まとめ

いかがでしたでしょうか?「奥行きの確保」「窓から離して取付け」「ブラケット、ハンガーレールを水平に取付ける」などのポイントをおさえれば、縦型ブラインドの取付けはシンプルな作業内容だとわかっていただけるかと思います。しかし、作業内容にご不安がある方、縦型ブラインドの製品幅が長い・取付位置が高い場合は作業が不安定になりますので、プロにお任せされることをおすすめします。綺麗に取り付けて、快適なブラインド生活を送りたいですね。