2022年度のグッドデザイン賞を受賞した製品が発表されました

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デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動の一環として、公益財団法人日本デザイン振興会が製品・建築・ソフトウェア・システム・サービスなどに贈られている賞を「グッドデザイン賞」と言います。デザインの優劣を競う制度ではなく、審査を通じて新たな「発見」を行い、Gマークとともに社会と「共有」することで、次なる「創造」へとつなげていく仕組みとなっており、世界4大デザイン賞のひとつともいわれています。今年はブラインドメーカーであるタチカワブラインド、トーソー(TOSO)の製品が賞を受賞されましたので、その製品と評価をご紹介致します。

 

・タチカワブラインド

《ペルレ ダブル》
タチカワブラインドではプリーツスクリーン「ペルレ ダブル」が今回受賞しました。この「ペルレ ダブル」はプリーツしたドレープとレースの生地を前後に配置することで、カーテンのようにドレープとレースを使い分けて調光することができる仕様です。これまでの「ペアタイプ」プリーツスクリーンは上下に生地を配することで光の調光を行うタイプでしたが、プリーツ生地を全て格納した際に生地の厚み(※たたみ代)がかなり出来ていました。しかし、「ダブルタイプ」はプリーツ生地を前後に格納できることで、格納した際の生地の厚みを抑えることができるようになり、カーテンボックスなどが無くても違和感なく取り付けられるスマートさが評価されています。また、前後に生地を配することで生地同士の間に空気の層ができ、高い断熱効果を期待できる点などが高く評価されています。

※たたみ代:スクリーンをたたんだ際に出来るスクリーンの厚み

タチカワブラインド プリーツスクリーン ペルレ ダブル グッドデザイン賞
たたみ代

《ラインドレープ ペア アンサンブル》
また、「ラインドレープ ペア アンサンブル」も「ペルレ ペア」と同時にグッドデザイン賞を受賞しました。この縦型ブラインド「ラインドレープ ペア アンサンブル」は、ドレープ生地とレース生地を交互に配置されています。ドレープ生地に対してレース生地が斜めに配置され、ドレープ生地に合わせてレース生地が回転する仕様となっているため、太陽の向きに応じてドレープ生地の角度を調整しながら、生地の隙間をレース生地が遮ってくれることでプライバシーを守りながら外の景色を楽しめる製品となっています。また、大開口の窓に採用されるケースが多い縦型ブラインドに電動を採用したことで、リモコンなどで高齢の方でも楽に操作を行うことが可能になった点も評価されました。

タチカワブラインド ラインドレープ ペア アンサンブル 電動操作 グッドデザイン賞

 

・トーソー(TOSO)

トーソーでは、カーテンレール「モノ16」がグッドデザイン賞を受賞しました。極力無駄を削ぎ落とした直径16mmのポールとキャップ、ブラケット、リングランナーが特徴のシンプルなデザインのカーテンレール。カラーラインナップもブラック・ダークグレー・ラテホワイトの3色展開になり、カーテンや壁などのインテリアアイテムを引き立ててくれ、様々な空間になじみやすい製品となっています。

物や情報があふれる今、選択肢を減らすことでより選ばれやすくなり、印象にも残りやすくなります。究極的にミニマルなデザインは、新しいスタンダードなデザインとして普遍性を持った製品ではないかと評価されています。

トーソー TOSO カーテンレール モノ16 グッドデザイン賞

 

・まとめ

2022年度、グッドデザイン賞受賞をご紹介いたしました。機能的、使いやすさ、見た目の良さと、色々な点から様々な製品が選ばれています。そのデザインの良さは、今後の私たちの暮らしや社会をより良いものに変えていってくれるでしょう。今後もグッドデザイン賞を受賞する製品に期待していきたいですね。

 

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