TOSOのプライベートスクリーンがグッドデザイン賞を受賞

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TOSOのロールスクリーンで使用されている「プライベートスクリーン」が、2020年度のグッドデザイン賞を受賞されました。「プライベートスクリーン」とは、生地の透過度(透け具合)を「遮光」「プライベート」「ミディアム」「シースルー」の4段階でランク付けした際に、遮光の次に透けにくい生地の位置づけになっているスクリーンを表しています。

このランク付けされている「プライベートスクリーン」が、なぜグッドデザイン賞を受賞されたのか。今回はこちらをご紹介します。

 

・これまでの生地評価方法

ロールスクリーンはとてもシンプルな窓装飾品で、スクリーン生地を上下に昇降することで、採光と外からの人の視線を遮ります。しかし、シンプルな仕様だからこそ、購入時のイメージと使用時のギャップが出てしまうことがありました。外からの視線を遮れるように「遮光」スクリーンを選んだのに、日中は外からの光も遮って部屋の中が暗くなったり、濃い色は遮像性(透けにくさ)が高いと考えていたのに、夜に明るい室内を外から見たら透けていたなどの場合です。

そういった点から、従来の評価方法(遮光等級や透過度ランク)では遮光性と写像性の違いを表現できておらず、購入者・販売者の商品選定に不安要素を残している状態でした。

≪新しいスクリーン透過度≫
TOSO ロールスクリーン 遮光 プライベート ミディアム シースルー 昼と夜の室内外からの見え方

 

・従来の基準を新しい基準へ

購入者・販売者との食い違いを無くすため、TOSOではプライベートスクリーンを再定義し、昼間と夜間の室内外からの見え方を数値化しました。まず、実験によって生地組織・色・遮光率・遮像性の関係を数値化し、遮像機能を持つ生地を「プライベート」に設定。色による遮像性能のバラツキを一定レベルにそろえ、遮像性と採光性を両立できるよう糸・織り方・色の反射率に着目し、程よく光を取り入れる二重織組織を開発しました。また、色の濃淡で遮像性能にバラツキのない「全点プライベートスクリーン」も開発。

それらを「安心のプライベート」と定義して言語化し、商品選定を勧めやすくなるカタログを作成。簡易的な透過度確認シートツールで遮像性の違いを体感することで、納得して商品を選んでいただくことができるはずです。

TOSO 新しい基準 プライベート生地 昼間は程よく光を取り入れる 昼夜を問わずプライバシー性(遮像性)が高い

 

・審査員の評価

エンドユーザーがロールスクリーンを選ぶことが難しいという問題を解決するために昼は明るく陽の光を取り入れられる採光性があり、夜は外部へ透けることなく遮像性の高い両立した生地を開発した点を評価した。販売店の誤解を詳しく調査し今までの常識を丁寧に解析して数値化した点も評価に値する。ユーザーも安心して選びやすく機能がわかりやすくプレゼンテーションできていることにも好感が持てる。本当にユーザーが欲しているものを開発し好評を得ているということからも間違っていないソリューションとなった好例だろう。

 

・まとめ

シンプルだからこそ選ぶことが難しいロールスクリーン。TOSOではその点を解析し、新評価基準を再設定するなど、根本的な部分からの見直しが図られています。それに伴う労力も多大なものかと思いますが、ユーザーにロールスクリーンを安心して選んでいただくという思いから始まっているこの取り組みは「デザインによって人々の暮らしや社会をより良くしていく」ために送られるグッドデザイン賞ならではの受賞だったのではないでしょうか。

 

・関連リンク

グッドデザイン賞:ロールスクリーン[マイテックシリーズ プライベートスクリーン]

TOSO:スクリーン透過度