セパレートタイプのブラインドが向いている窓、向かない窓は?

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セパレートタイプというブラインドをご存じですか?セパレートタイプのブラインドとは、一番上のメカ部分(ヘッドボックス)は一つですが、スラットが左右2つに分かれることで、片側ずつ昇降操作を行うことができるブラインドのことをいいます。

片側ずつ操作できることで、気軽に昇降操作できるようになり、操作への負担が減ってくれる便利なタイプです。では、どこの窓に取り付けても便利に使えるかというと、そうではないこともあるので注意が必要になります。今回は、セパレートタイプがおすすめの窓についてご紹介致します。

ウッドブラインド セパレートタイプ ヘッド部分は一台 ブラインドは左右に2台

 

・出入りの多い窓はセパレートタイプがおすすめ

外へ出入りする窓といえば掃き出し窓です。ちょっと外に洗濯ものを取り入れに、ちょっと庭に出て草木の手入れにと、一日に何回も出入りされる窓がどこの家庭にもあるのではないでしょうか。昔、掃き出し窓は室内のゴミを外へ掃き出すために用いられていたことから「掃き出し窓」と名前が付いていましたが、現在はその役割が失われ、中庭やバルコニーへの出入り口として設置されるようになっています。

そのため、一般的に掃き出し窓とは大人が出入りできる大きいサイズの窓を表します。このような窓にブラインドを取付けたい場合は、セパレートタイプのブラインドを設置されるのがいいでしょう。セパレートタイプのブラインドは、スラットが左右に分かれているため、片側のブラインドだけを昇降操作することができます。窓を出入りする必要があっても、片側のブラインドを昇降するだけで、外に出ることができるのです。

アルミブラインド セパレートタイプ 掃き出し窓 片側昇降操作 出入りの多い窓におすすめ

もし、掃き出し窓に一枚のブラインドを取り付けていた場合は、窓を出入りするたびにブラインドを上まで上げなくてはいけなくなります。大きいサイズのブラインドを一日に何回も昇降する必要が出てくると、昇降操作も煩わしくなりますし、重量も負担に感じるようになってくるでしょう。出入りが多い窓は、セパレートタイプのブラインドを取り付けて下さい。

ブラインド セパレートタイプ 掃き出し窓 出入りする際に昇降操作がラク 重量も軽い

 

・セパレートタイプで作成できないとき

もし気に入ったカラーやデザイン・スラット機能があったとしても、実はメーカーによってはセパレートタイプで作成できないスラットがあったりします。そんな時は、1台で取り付ける予定であったブラインドを2台に分割して取り付けましょう。そうすることで、ブラインドを片側ずつ別々に昇降操作をすることができるようになり、セパレートタイプと同じように操作を行うことができます。

アルミブラインド セパレートで作成できない場合 ブラインドを2台に分けて取り付ける

 

・セパレートタイプの操作方法

大手ブラインドメーカー(タチカワブラインド、TOSO、ニチベイ)では、セパレートタイプの操作方法に「ワンポール式」と「ポール式(コード&ロッド式)」が用意されています。「ワンポール式」は、分割されたブラインドそれぞれに操作ポールが付くため、昇降操作・スラット角度調整を片側ずつで行うことができます。

アルミブラインド セパレートタイプ タチカワブラインド ワンポール式 昇降操作・角度調整は左右別々操作

しかし「ポール式(コード&ロッド式)」では、昇降コードは分割されたブラインドそれぞれに付くため別々に昇降できますが、操作ポールは片側だけに付くことが多いため、角度調整は両方のブラインドで同時に行う必要が出てきます。片側だけブラインドを上げている最中に角度調整を行ったり、片側ずつ角度調整を行いたいという方は、購入の際にご注意くださいませ。(TOSOのコード&ロッド式では、片側ずつ角度調整を行える両端操作タイプがあります。)

※ポール式タイプは、昇降コードが製品高さよりも長くなります。掃き出し窓などの大きな窓では、ワンポール式がおすすめです。

アルミブラインド セパレートタイプ タチカワブラインド ポール式 昇降操作は左右別々操作 角度調整は左右同時操作

 

・セパレートタイプの向かない窓

反対に、セパレートタイプのブラインドを設置しないほうがいい窓もあります。それは、昇降操作をあまりしない窓です。セパレートタイプのブラインドは、ブラインドを昇降した際に隣のブラインドに干渉しないよう、スラットとスラットの間に1~2cmの隙間を空ける必要があります。すると、やはり隙間から室内に光が入りやすくなります。1枚もののブラインドであれば窓をしっかり覆うことができたり、操作を一度で行うことができますので、あまり出入りしない窓や横長窓などは1枚での取り付けを選ばれた方が便利ではないでしょうか。

アルミブラインド セパレートタイプに向かない窓 横長窓

 

・まとめ

いかがでしたでしょうか?セパレートタイプなら片側ずつ昇降操作ができるので、大きな1枚のブラインドよりも操作にかかる負担が半分になってくれます。また、片側づつ角度調整できるタイプなら、半面だけを閉じて、残りの半面から光を採り入れるなどの調整をすることも可能になり、使用場所にあわせた使い方をすることもできます。とても快適に使用いただけるのではないでしょうか。

また、セパレートタイプのブラインドを選ばれる場合、スラットとスラットの間には隙間ができます。その隙間から光が入りにくくするためにも、スラットとスラットの境目は窓のサッシ部分に重なるように分割して、発注サイズを決定されるとよいでしょう。

※2021年11月の記事になります。製品の仕様変更に伴い、内容が変更する可能性があります。

 

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