TOSO(トーソー)やニチベイでは「バーチカルブラインド」、タチワワブラインドでは「ラインドレープ」と呼ばれている縦型ブラインド。縦に流れるラインがお部屋をすっきり、スタイリッシュに演出してくれる縦型ブラインドは、デザイン性も高く、リビング・ダイニングなど大きめの窓にも人気です。今回は、以前ご紹介しました横型ブラインドの採寸方法・測り方につづき、縦型ブラインドの採寸方法・測り方をご紹介します。
窓枠の内側に取付ける場合
窓枠の内側にすっぽりはめ込むように付ける取付け方法です。窓枠内にぴったりと納めることにより、圧迫感が少なくなりますので、お部屋をすっきり見せる効果もあります。
- 窓枠内に天井付け
製品幅は、窓枠内側寸法より1cm程度引いてください。製品高さは、窓枠内側寸法より1~2cm引いてください。この時、窓枠にゆがみがある場合もあるので、窓枠上部、下部、中間部など、数ヶ所を採寸してサイズを確認しましょう。
窓枠を覆う場合
窓枠を覆い隠すように付ける取付け方法です。窓枠を隠すので、遮光性も高くなります。また、敢えて高い位置から取付けることにより、窓が大きく見えて開放感が生まれたり、天井が高く見えるので部屋が広く感じる効果もあります。
この、窓枠を覆う場合の製品高さのサイズの測り方は同じです。出窓などの腰高窓なら窓枠より10cm程度長めにすると光漏れも気になりにくいでしょう。床まである掃き出し窓の場合は、床面に当たらないように取り付け位置から床面の寸法より1~2cm程度引いて製品サイズの高さを決めます。
製品幅の測り方については、取付け場所により多少違いがあるので、それぞれの測り方をご紹介したいと思います。
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壁面に正面付け
製品幅は、窓枠外側と同じか、窓枠外側寸法より10~20cm大きくするのがおすすめです。
採寸時、エアコンや家具などがまだない場合は、レイアウトを確認して、当たらないようにサイズを決める必要があります。また、壁面に取り付ける時は、ビスを打ち込める下地があるかも確認しましょう。
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カーテンボックス内への取付け
カーテンボックス枠内の天井に付ける取付け方法です。製品幅は、カーテンボックスの内側寸法から1cm程度引くか、窓枠外側寸法より10~20cm大きくします。また、既に設置されているカーテンボックス内に取付ける場合は、ボックス幅も注意してサイズを測りましょう。※必要な内寸は製品によって異なります。
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天井への取付け
室内の天井から付ける取付け方法です。製品幅は、窓枠の外寸より10~20cm大きいサイズで採寸するとよいでしょう。この場合も、エアコンや家具の位置には注意が必要です。また、天井の下地も確認しながら測りましょう。
ポイント
1 製品高さの決め方
製品高さはブラケット(取付金具)を含めた高さになっていることがほとんどです。ですから、ブラケットを使わずに直付けをする場合、ブラケットの厚み分だけ短くなります。ブラケットの厚みは、4~7mmと各メーカーにより異なります。また、カーペットを敷く場合は、毛足の長さを考慮する必要がありますので、さらに短く測りましょう。
布製でできているスラット(ルーバー)の場合は、経時変化により若干伸びる場合もありますので、掃き出し窓の場合は、床から2cm程度短く採寸するのがおすすめです。
2 たたみ代
縦型ブラインドの場合、カーテンを開けて寄せたときの布だまりと同じように「たたみ代」と言って寄せた分のスラット(ルーバー)のたまりができます。
窓枠を覆って取付ける場合に限るのですが、出入りの多い窓の場合は、たたみ代が窓枠に被らないような製品幅で作ると、出入りもしやすく、掃除のときも邪魔になりません。このたたみ代を含めた製品幅を決める場合は、スラット(ルーバー)幅や製品サイズ、仕様などにより、それぞれ計算方法が異なってきますので、希望の縦型ブラインドが決まったら、販売店やメーカーに確認しましょう。
まとめ
縦型ブラインドの測り方も意外と難しくないことがわかっていただけたのではないでしょうか?せっかくオーダーで作る縦型ブラインド。きっちり採寸して、ぴったり綺麗なバーチカルブラインドを取付けて、お気に入りの心地よい空間を作りましょう。