ブラインド選びの失敗例と対策 – 初心者でも失敗しない選び方

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インテリアの重要なアイテムになるブラインド。しかし、その選び方や設置方法を誤ると、見栄えの悪さや使い勝手の悪さなど、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。

今回は、ブラインド選びでよくある失敗事例と、それを防ぐためのポイントをお伝えします。サイズミスや色選びの失敗、取り付け時の問題など、具体的な事例を踏まえながら、理想的なブラインド選びのためのノウハウをご紹介します!

 

よくある失敗事例とは

  • サイズミスによるトラブル

ブラインドのサイズを間違えると窓にフィットせず、見栄えが悪くなります。最悪のケースは、せっかく購入したブラインドを取り付けられないようなことになります。縦と横をしっかり測って確認しましょう!

特に、窓枠の内側にすっぽりと納める天井付けの場合、窓枠にピッタリと合わせたサイズで注文してしまうと、窓枠と干渉して開閉時にスムーズに動かなかったり、故障の原因にもなります。実寸サイズより縦横ともに「-1cm」と言われているのはそのためです。

また、窓枠に歪みがある場合もあるので、窓枠のサイズを測る際には、幅は上部・下部・中央部、高さは左部・右部・中央部、と合計6ヶ所を測ってください。その中で一番小さい寸法を幅と高さの実寸とすると安心です。

窓枠を覆うように取り付ける正面付けの場合は、ブラインドのまわりの障害物への注意が必要です。入居前の新居でしたら、エアコンの取付け位置なども確認しておいた方がいいでしょう。

そして意外と侮れないサイズミスのひとつは、「縦」と「横」の間違いです。記入や入力が逆になっていることに気付かずに、納品されたら全くサイズが違う!こうなると、ほとんどのケースで取り付けられないことになります。横幅が短いものを伸ばすことはできませんし、サイズ直しができればいいですが、意外と費用も掛かってしまいます。記入の際は、必ず気を付けてください。

  • 色選びの失敗

タチカワブラインド フォレティアス ラット画像

パソコンやスマートフォンの画面で見た色と実物が違った…となることは、よくある失敗例です。これは、ディスプレイの色再現性や照明の違いによって、同じ色でも異なる見え方をしてしまうためです。ブラインドの色選びは、部屋全体の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。ブラインドの色を選ぶ際には、画像だけでなく、実際にサンプルを取り寄せて確認することが大切です。

また、自然光の下での見え方もチェックしましょう。自然光の下では、画面で見た色よりも明るく見えたり、逆に暗く見えたりする場合があります。部屋の照明によっても色の見え方が変わりますので、照明の種類や明るさによっても確認しておくと良いでしょう。

さらに、ブラインドの色は、壁紙や家具の色とも調和させる必要があります。部屋全体のコーディネートを考慮して、違和感のない色を選ぶようにしましょう。

  • 取り付け時の失敗例

取り付けスペースが足りずにブラケットを取り付けできないケースが多いです。購入前に窓枠や壁の状態をしっかりと確認する必要があります。ブラケットは、ブラインドを窓枠に固定するための部品で、窓枠にしっかりと取り付けられるスペースが必要です。きっちり取り付けられないと、ブラインドの落下や破損の原因にもなります。

しかし、窓枠が狭かったり、壁に障害物があったり、窓枠の形状や壁の構造によっては、ブラケットを取り付けるスペースが不足している場合があります。ブラインドの種類やメーカーによって、必要な取り付けスペースが異なるので、購入前に必要なスペースが確保できるかどうかを確認しましょう。場合によっては補助金具を使うことで、取り付けられる場合もあるので、お店の人に相談してみるといいと思います。

他にも、窓枠を覆う正面付けで取付けた時に起こるケースですが、壁と窓枠の段差でブラインドがぶつかって上手く操作ができない場合があります。この場合、段差を解消する「ブラケットスペーサー」というオプション部品を使うと簡単に解決できるので、段差がある場合はどれくらいの段差があるかを確認しておきましょう。

参考記事:ブラインドを取付けできる?できない?オプション金具で悩みを解消!

  • 大型ブラインドの取り扱いに関する課題

タチカワ 電動ブラインド 使用イメージ

大きな窓へのブラインドは、重さが増すため操作部を引っ張る際に力が必要となり、操作に苦労しがちです。セパレートタイプのブラインドにして分割する方法もありますが、やっぱり1台ですっきり取り付けたい場合は、ドラムタイプやギア式のチェーンやコード操作がスムーズなものを選ぶか、電動タイプを検討してみてください。

電動タイプのブラインドは、リモコンやスイッチで操作できるため、重たいブラインドを簡単に操作することができます。さらに、HEMSやスマート家電リモコンと連携すると、タブレットやスマートフォン、スマートスピーカーで操作することも可能です。

大型の窓にブラインドを取り付ける場合は、日々の操作のしやすさを考慮して、適切なブラインドを選ぶようにしましょう。

参考記事:ブラインドのIOT化には沢山のメリットがあるのをご存じですか?

 

適切なブラインドの選び方

  • 素材による選び方のポイント

タチカワ シルキーアクア 浴室用ブラインド

ブラインドの素材は、遮熱性、耐水性など、さまざまな特性を持っています。そのため、部屋の用途や環境に合わせて、適切な素材を選ぶことが重要です。

例えば、浴室やキッチンは、水蒸気や湿気が多く、通常のブラインドでは、サビやカビが発生する可能性があるので、アルミやステンレスなど水に強くサビにくい素材を使用した耐水性のあるブラインドにする必要があります。また、フッ素コーティングがしてあるスラット(羽根)を選ぶと、フッ素コートで滑らかになった表面が汚れをつきにくくしてくれるので、油汚れや水アカを拭くだけで簡単に落とせるようになります。

日差しの強い部屋には、遮熱スラットのアルミブラインドや遮光性の高いブラインドを選ぶといいでしょう。遮熱スラットは、日射を反射して室内への熱の流入を抑えてくれます。遮光性が高いものを選ぶと、光を遮断し、部屋を暗くすることができるので、寝室や書斎など、光を遮りたい部屋に最適です。

ブラインドの素材を選ぶ際には、部屋の用途や環境に合わせて、適切な素材を選ぶようにしましょう。

  • 適切な操作方法を考える

タチカワブラインド シルキー セパレートタイプ

タチカワブラインド シルキー セパレート RDS

窓の配置やサイズによって最適な操作方法があります。例えば、頻繁に出入りする窓にはセパレート式のブラインドが便利です。セパレート式のブラインドなら、左右に分割したどちらか一方だけを昇降させることができるので、出入りしたい必要な部分だけを操作することができます。

また、憧れのウッドブラインド(木製ブラインド)を取り付けたのはいいけれど、意外と日々の昇降操作が面倒だった…という声があります。特にテラス窓など高さのある窓の場合は、上げるのも降ろすのも、コードやチェーンを手繰り続ける必要があるので大変に感じるかもしれません。そのような場合は、「タッチ操作」や「自動下降式」と呼ばれている、自動でスルスルと降ろせる操作方法があるのでおすすめです。ただし、製作可能なサイズに制限があるので、事前に確認してください。

さらに、見落としがちなのは、操作部のポールやコード、チェーンの長さです。操作しやすいように、様々な長さのものが用意されています。取付け高さ(ブラインド取付け位置から床までの高さ)や操作する人の身長に合わせて、適切な長さを選ぶようにしましょう。

参考記事:ブラインド採寸時の「取付け高さ」とは?

  • 設置環境に適した製品選び

 タチカワ シルキーアクア ノンビスタイプ

つっぱり式取付けのブラインド

ブラケット(取付金具)を使用して取り付けるとき、ビスを使うことになります。ブラインドに同梱されているビスはほとんどの場合、木部へ取り付けるためのビスになります。つまり、木部以外へ取り付ける場合は、下地に合わせたビスやアンカー等を自分で用意する必要があるのです。

石こうボードは特に注意が必要です。壁や天井に使われていることが多い素材ですが、石こうボード自体はビスがききません。そのため、石こうボードの後ろにある間柱などの木部下地の場所を探して、木部下地に15mm以上ビスがかかるような長いビスを用意する必要があります。どうしても石こうボードに取り付けるしか方法がない場合は、強度等の問題であまりお勧めはできないのですが、石こうボード用のアンカーを使ってください。

参考記事:手軽にDIY!ブラインドの安全な取り付けのための下地の探し方

他にも付属のビスが使えない下地は、コンクリートやタイルなどがあります。どちらも専用の工具や部品が必要になるので、一般の方の取り付けはとても難しい作業になります。取り付けを請け負ってくれる施工業者に相談することをおすすめします。

なお、タイルなどザラザラや凸凹がない壁面なら、つっぱり式で取り付ける方法もあります。つっぱり式なら自分で簡単に取り付け可能です。ただし、作れるサイズに制限があったり、取り付け場所の条件もあるので、販売店に相談してください。

ブラインドを取り付ける前に、壁の材質を確認し、適切な取り付け方法を選びましょう。壁の材質がわからない場合は、新築であれば施工業者に、賃貸住宅の場合は管理会社などに問い合わせると良いかと思います。

 

トラブルを避けるためのポイント

  • 注文間違いを防ぐ方法

完全オーダーメイドのブラインドは基本的に製作開始後の変更や、注文間違いによる返品・交換はできません。ブラインドを注文する際には、サイズや色、操作方法など、様々な項目を決定する必要があります。注文前に確認すべきリストを作って再確認したり、記入や入力をする際はしっかり確認する必要があります。

特に採寸については慎重になりましょう。取り付け方を変えることで使える場合もありますが、理想の仕上がりサイズではないので、やはり少しがっかりした気持ちになってしまうと思います。色についても同じです。イメージと違った…という事がないように、是非サンプルを確認して欲しいです。

色の番号も数字を間違えると違う色で仕上がってきますし、縦横のサイズを入れ間違えると全く違う大きさで仕上がります。とにかく最後は『確認』することに尽きると思います!

  • カスタマーサポートの活用

注文前の疑問や不安は、メーカーのカスタマーサポートや販売店の問い合わせ窓口をぜひ活用しましょう。ブラインドの選び方やサイズ、取り付け方法など、様々な質問に答えてくれます。例えば、部屋の用途や環境に合わせたブラインドの選び方、適切なサイズや素材の選び方など、気になることは事前にどんどん質問して、解決しておくことをおすすめします!

 

まとめ

ブラインドは部屋の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。事前の確認と準備をしっかりと行うなど、選ぶときは慎重に行う必要があります。せっかくのオーダーメイドでつくるブラインドです。サイズや色、素材、操作方法など、様々な要素を考慮して、部屋に最適なブラインドを選び、理想のインテリアを実現しましょう。

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