ブラインドにはスラット(はね)の上げ下げをするためにスラットの中にコード(紐)が通っており、そのコードが手元の操作部までのびています。それを「昇降コード」といいます。その昇降コードは、ブラインドの上げ下げを繰り返していると、どうしてもねじれなどが原因で摩耗していきます。
まだコードが切れていなければ、ブラインドを窓に取り付けたままでコード(紐)の交換ができます。切れないうちに新しいコード(紐)と取替えましょう。今回は、タチカワブラインドの「ワンポール式」と「ポール式」の交換方法の手順をご紹介します。
※交換方法の難易度は中程度になり、DIYが得意な方向けです。
・ワンポール式の場合
対象メーカー:タチカワブラインド
対象ブラインド:シルキー、シルキーカーテン
対象操作方法:ワンポール式
必要工具:マイナスドライバー、ライター、はさみ、ラジオペンチ
1.準備とテープホルダーの取り外し
古い昇降コードよりも30cm程度長めの新しい昇降コードを用意します。ボトムレールの下側についているテープホルダーを、マイナスドライバーなどで外します。
※先端が細いマイナスドライバーが好ましいです。
2.新旧昇降コードの溶着
ボトムレール内より古い昇降コードを引き出して結び目をほどき、古い昇降コードと新しい昇降コードの両端をライターなどの火で溶かしてつなぎます。※ヤケドに充分にご注意ください。
つないだあとは、手で引っ張って切れないことを確認してください。
3.昇降コードの交換
操作側から新しい昇降コードが出てくるまで古い昇降コードをゆっくり引き出します。このとき、溶着部分が切れないようにゆっくり引き出してください。古い昇降コードの部分をカットしてください。
4.ボトムレール側の昇降コード処理
すべて新しいコードに入れ替わったら、ボトムレール側の昇降コードをカットして端に結び目を作り、ボトムレールの中に押し込みます。テープホルダーも取り付けてください。
5.交換完了
ラジオペンチでイコライザーのキャップをつまんで引き抜き、古い昇降コードを取り外してください。そのコードイコライザーを新しい昇降コードの取り付けてください。ブラインドを一番下まで降ろした時、下図のようにコードイコライザーと操作ポールのグリップ部の隙間がなくなるようにコードイコライザー内の昇降コードの結び目を調節して取り付けたら完了です。
・ポール式の場合
対象メーカー:タチカワブラインド
対象ブラインド:シルキー、シルキーカーテン
対象操作方法:ポール式
必要工具:マイナスドライバー、ライター、はさみ、ラジオペンチ
1.準備とテープホルダーの取り外し
古い昇降コードよりも30cm程度長めの新しい昇降コードを用意します。ボトムレールの下側についているテープホルダーを、マイナスドライバーなどで外します。
※先端が細いマイナスドライバーが好ましいです。
2.新旧コードの溶着
ボトムレール内より古い昇降コードを引き出して結び目をほどき、古い昇降コードと新しい昇降コードの両端をライターなどの火で溶かしてつなぎます。※ヤケドに充分にご注意ください。
つないだあとは、手で引っ張って切れないことを確認してください。
3.昇降コードの交換
操作側から新しい昇降コードが出てくるまで古い昇降コードをゆっくり引き出します。新しい昇降コードはストッパーの部分から約25cmほど長くなる程度に引き出してください。引き出し終わりましたら、接着部分をはさみでカットしてください。
4.ボトムレール側の昇降コード処理
すべて新しいコードに入れ替わったら、ボトムレール側の昇降コードをカットして端に結び目を作り、ボトムレールの中に押し込みます。テープホルダーも取り付けてください。
5.操作側の昇降コード処理
ブラインドを一番下まで降ろして、製品の中を通っている昇降コードにたるみがないようにした状態で、操作側の昇降コードをストッパーから25cmの位置で長さを揃えてカットしてください。
6.交換完了
古い昇降コードからコードイコライザーを取り外し、新しい昇降コードに取り付けて、抜けないように結び目をつくって組み合わせてください。イコライザーを元の状態に戻して完了です。
・まとめ
いかがでしょうか?DIY作業などが得意な方にはご自身でできる方法として有効かと思いますが、上記方法にご不安がある方や、すでに昇降コードが切れてしまっている場合は修理方法が難しくなりますので、ブラインドを取り扱いしている販売店、または、ブラインドメーカーへ修理を依頼されることをおすすめします。ご注文時の情報は、通常ブラインドに貼付されているメンテナンスシールに書かれていますので、事前にご確認してから、ブラインド専門店などブラインドについて詳しいお店にご相談されることがおすすめです。(メンテナンスシールについてはこちら)