前回、スラット(羽根)の隙間をいかに少なくして断熱効果を高めるか、おすすめの横型ブラインドをご紹介しました。今回は素材に注目してみたいと思います。木製の横型ブラインドの場合、素材自体は保温性も高いですが、通常の木製ブラインドだとスラット間の隙間も多く、熱が逃げてしまいます。横型ブラインドに多くみられるアルミ素材だと、素材自体は風を通しませんが、スラットの間の隙間はもちろん、アルミの熱伝導率が高いように保温性は弱いといえます。
そこで今回は「布」のブラインドのひとつである「ロールスクリーン」でできる窓辺の寒さ対策です。ロールスクリーンの場合どのようなものを選べばいいのか、なぜ寒さ対策に効果的なのか、どのような商品があるのか、お話ししていきたいと思います。
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寒さ対策におすすめのスタイル
ロールスクリーンの場合、シアーやシースルーとも呼ばれるレース生地の軽やかなものもありますが、寒さ対策を考えると厚地のドレープ生地でないと冷気は防げません。そこでおすすめのスタイルは「ダブルタイプ」になります。前にドレープ生地、後にレース生地など、1台で2枚の生地を取り付けるスタイルです。
実は、布製品は保温性に優れている素材なのです。縦糸、横糸を交差させて織り上げる繊維集合体の布は、繊維と繊維の間に空気をたくさん含みます。その空気が断熱材の役割をするため、保温効果が得られるわけです。そして洋服でも重ね着すると暖かくなるように、枚数が増えると空気の層が増え、熱が伝わりにくくなるため保温性が上がります。
つまり、明るい日中はレース生地だけにして暖かい日差しを取り込み、日が沈む夕方以降はレース生地とドレープ生地を降ろして2層の布で窓をカバーして、室内の熱が逃げないように、そして外からの冷気が入らないようにすることで室内が暖かく快適に保てます。
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メーカー別「ダブルタイプ」ロールスクリーン
タチカワブラインド「ラルク ダブル」
製品幅は40cm~200cmまで、製品高さは30cm~250cmまで、最大面積は5平米まで製作が可能なので、腰高窓から掃き出し窓まで幅広く対応できます。但し、幅:高さの比率は1:3以下である必要があるので、注意してください。生地は無地のものから子供部屋にもぴったりな可愛い柄ものなど53柄331アイテムと豊富な種類の中から組み合わせを選べます。
ニチベイ「ソフィー ダブルタイプ」
生地によって異なるのですが、製品幅は40cm~200cmまで、製品高さは20cm~280cmまで、幅:高さ比は1:3以下なら製作が可能です。ドレープ生地は16柄172アイテムから選べ、遮光生地はもちろん、他にも夏の暑さ対策にも効果が期待できる遮熱生地や、キッチンにおすすめの防汚効果のある生地、変わった機能では繊維上の菌の増殖を抑制する制菌効果のある生地もあります。
トーソー「マイテック ダブル」
こちらも生地によって異なるのですが、製品幅は40cm~200cm、製品高さは20cm~250cmまで、幅:高さ比は1:3以下なら製作が可能です。生地は厚地やレースを含め72柄301アイテムから組み合わせを選ぶことができます。カタログもスタイリッシュモダンやカフェナチュラル、和モダンなど、テイストごとに分類されているので、理想のイメージからお気に入りの生地を探しやすくなっています。
まとめ
ロールスクリーンに多く使用されるポリエステル生地の場合、生地の厚みがある方が保温効果は高くなるので、ドレープ生地を選ぶなら遮光の厚みがある生地や目の詰まった生地を選ぶと、より窓辺のひんやり感が軽減されます。
通常のカーテンを使用するのと同じような感覚でドレープとレースを使い分けて日差しや視線をコントロールすることができて、ブラインドならではのすっきりとした収まりで窓辺を飾り、布の保温性を活かしてお部屋の寒さ対策にもなる・・・ロールスクリーン ダブルタイプで窓をしっかり覆って、冬の室内を暖かく快適に過ごしましょう。
※2020年2月現在の製品情報です。