アルミブラインドは操作棒を回転させることで、スラット（羽根）の角度を調節することができます。この操作棒の回転をスラットに伝える役目を「チルトギヤ」という部品が担っており、ここを破損するとスラットの角度調整ができなくなってきます。その際は修理が必要になりますが、メーカーに修理を依頼するか、自分で修理を行うこともできます。タチカワブラインドではチルトギヤを自分で交換する方法を公開されていますので、今回は「シルキー」の「操作方法：ワンポール式」の場合のチルトギヤ交換方法をご紹介致します。
※他の部品を破損して角度調整ができない場合もあります。チルトギヤが破損していると特定できた場合に修理を行いましょう。
※ワンポール式とは、操作棒の中に昇降コードが通っている操作方法です。
・チルトギヤを交換する前に
チルトギヤを交換するために、新しいチルトギヤを用意しましょう。現在使用されている製品（シルキー）を室内側の正面から見た時、ボトムレール右側の上面に製品情報を記載した「メンテナンスシール」が貼られています。ここに記載されている「メーカー名（タチカワブラインド）」「お問い合わせ番号」をブラインドを購入されたお店、またはブラインド販売店に伝えて、チルトギヤを新しく購入してください。
・チルトギヤの交換方法
対応製品：シルキーRDS、シルキーアクアRDS、シルキーカーテン、シルキーカーテンアクア（操作方法：ワンポール式）
必要工具：精密マイナスドライバー、ラジオペンチ
必要部品：新しいチルトギヤ
※難易度は高度（☆5段階表示中の☆3）になり、DIYが得意な方向けの内容です。
1. チルトポールの先端のイコライザーキャップの穴にラジオペンチ等を差し込み、イコライザーキャップを取り外します。その後、イコライザーの中から昇降コードを取り出し、結び玉をほどいてイコライザーを取り除いてください。
2. 精密マイナスドライバーを、操作ポール側のユニバーサルリングの嵌合部隙間に差し込みます。テコの要領で嵌合部を広げながら、広がった嵌合部を矢印方向に引っ張り、操作ポールを外しましょう。
3. ヘッドボックスのサイドにあるボックスキャップを取り外します。
4. チルターカバーを上部に引き抜きます。
5. ヘッドボックスを広げるように、チルトギヤを横から引き抜いていきます。
6. 外したチルトギヤから昇降コードを引き抜き、新しいチルトギヤに昇降コードを通し直しましょう。この時、チルトギヤにはコードピンと呼ばれるピンが付いていますので、図を参考に昇降コードを通してください。
7. 新しいチルトギヤをヘッドボックスに取り付けます。シャフトをスライドさせてチルトギヤにセットし、チルターカバーとEリングを取り付けた後、ボックスキャップを戻しましょう。
8. 操作ポールの中に昇降コードを通します。この際、コードどうしが絡み合わないよう注意して作業しましょう。
9. グリップにイコライザーがきれいに納まり、且つ、左右のスラットが水平な状態になるように昇降コードの長さを調節します。グリップにイコライザーが綺麗に納まるように、グリップは可動（2cm程度）するようになっています。
・まとめ
横型ブラインド「シルキー」のチルトギヤ交換方法をご紹介致しました。ブラインドが故障したと感じた時は、メーカーなどにご相談ください。自分での修理を試していただくこともできますが、故障箇所の特定ができない場合や修理が難しいと感じる場合は、購入店を通してメーカーでの修理をご依頼いただくこともできます。長くブラインドを使用していただくご参考になりましたら幸いです。
