「光を入れたいけれど視線は遮りたい」「暗くしたくないけどまぶしさを防ぎたい」。横型ブラインドの角度調整だけでは解決しきれない、こんな悩みを感じたことはないですか。
通常の横型ブラインドは、羽根の角度を変えることで採光や遮蔽を調整できます。そこに「上下分割操作」という新しい発想を加えたのが、タチカワブラインドのパーフェクトシルキー スリーウェイ仕様です。
窓の上部だけ、下部だけを個別にコントロールできるので、プライバシーを守りながら自然光を取り入れるなど、これまでにない使い方が広がります。この記事では、スリーウェイブラインドの仕組みや使い方、切り替え位置の選び方、具体的な活用シーンをわかりやすく解説します。
スリーウェイ仕様とは?
上下分割制御で3つの使い方
スリーウェイ仕様とは、ブラインドを上部と下部に分けて独立操作できる機能です。
その名の通り、以下の3パターンの使い分けができます。
- 上部採光:下部は閉じたまま、上部から光を取り込む(下部採光:上部は閉じたまま、下部から光を取り込む)
- 採光:上下ともに開けて光を取り込む
- 遮蔽:上下を閉じて外からの視線を完全に遮る
この仕組みにより「光を入れたいけど視線は遮りたい」「暗くしたくないけど眩しさは防ぎたい」といった微妙な調整が可能になります。
切り替え位置の選び方
スリーウェイ仕様では、上下を切り替える位置を高さで指定できます。標準は中央(製品高さの1/2)ですが、10mm単位で調整も可能です。以下は代表的な高さと活用例です。こちらを参考に決めていただくと使い方の目安になるのではないでしょうか。
〈床から1400mm〉
レストランや店舗・商業施設など座っている状態が多い場所におすすめの高さです。座っている人が外から見えにくい高さになるので、窓際に座った時でも足元や手元を気にすることなく食事などができ、眺望も確保することができます。また、外を歩いている人などは、店内の様子を確認することもできます。
〈床から1800mm〉
住宅のリビングや店舗・商業施設などで、外部からのプライバシーを高めたい場合におすすめの高さです。室内で立っている人が外から見えない高さになるので、人の目を気にすることなく室内で作業を行えます。
また、上部は自由に採光できるので、西日などが射す時間帯でも光をスラットに反射させることでまぶしさを感じにくくなり、プライバシーを確保しながら光を採り入れることができます。
さらに、店舗や商業施設で間仕切りとして使用すると、お客同士のプライバシーを守りつつ、空調・照明を共有できる閉塞感のない空間にすることができます。
〈床から2100mm〉
一般的なドアやパーティションの高さになり、オフィスビルなどの照明エネルギーの省力化やオフィス環境を重視される場合におすすめの高さです。直射日光を遮ることで、まぶしさやパソコン画面への映り込みを防ぎ、スラットの反射を利用して天井から拡散させることで、室内全体を明るくすることができます。
ポイント
・低め(1400mm)なら座位中心の空間に最適。
・高め(1800mm~2100mm)なら立ち姿や作業空間でのプライバシー重視に向いています。
操作方法と使い勝手
ポール式の簡単操作
パーフェクトシルキー「スリーウェイ仕様」の操作方法は「ポール式」になります。ポール式とは、操作コードと操作ポールの2つに分かれている仕様です。
- 昇降:操作コードでブラインド全体を上げ下げ
- スラット角度:ポールで角度を調整
- 上下分割切り替え:グリップ部分を引くワンタッチ操作
上部採光/下部採光は、ポールを下に引くだけで切り替わるので、直感的に扱えます。
上部採光:スラットを水平にした状態からグリップを下に引くことで切り替え
下部採光:スラットを逆全閉(凸面内側)にした状態からグリップを5cmほど下に引くことで切り替え
▶ 実際の操作イメージはこちらの動画でご覧いただけます。
活用シーンとメリット
- 住宅リビング:外からの視線を防ぎながら自然光を確保
- 飲食店や商業施設:足元を隠しつつ開放感を演出
- オフィス:日射しや反射を抑え、省エネと快適性を両立
- 間仕切り用途:お客様同士のプライバシーを守りつつ空調効率を保てる
まとめ
スリーウェイ仕様のブラインドは、従来の「全開か全閉か」という二択を超え、細やかな光の調整と視線コントロールを可能にする画期的な仕様です。切り替え位置や使い方を工夫すれば、住宅から店舗、オフィスまで幅広いシーンで快適性を高められます。
“第三の選択肢”で、窓辺の可能性がぐっと広がります。ブラインドの購入を検討している方は、ぜひ「スリーウェイ仕様」を選択肢に加えてみてください。
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