以前「ブラインドカラー100色「日射反射率」を徹底比較!」という記事でベーシックカラーのスラットの日射反射率をご紹介しました。カラーの持つ膨張色、収縮色の特徴と比例して、その反射率の数字には大きな開きが見られましたが、では、「遮熱コートスラット」は実際にはどれほど効果がアップするのでしょうか?タチカワブラインドの遮熱コートスラット30色を用いて、数字でわかりやすく比べていきましょう。
・遮熱コートスラットカラーバリエーション
遮熱コートスラットは、スラット素材バリエーションまとめでもありますように、太陽熱反射コーティングを施しており、太陽光の反射効果を高め、室内への熱の侵入を少なくするスラットです。タチカワブラインドでは、遮熱コートスラットには30色のカラーバリエーションがあります。(5色10パターン、ツートンカラーもあります。)前半15色と後半15色と分けて比べてみましょう。
・前半15色
各色、右側の黒い数字が遮熱コートスラット、左側の赤い数字がベーシックカラー時の日射反射率です。平均で11.7%もアップしました。やはり濃いカラーの日射反射率のアップが目立ち、「ブラック」は最大の37.1%もアップし、遮熱コートの効果を表しています。例えば、「サンドグレー」の24.9%アップですと、ブラインドの温度差3.7℃、夏季4か月(6月~9月)の電気代744円の節約という結果が出ています。
※「マットアイスグレー」「マットオフホワイト」「マットベージュ」はベーシックカラーに対応色がないため、それぞれ「アイスグレー」「オフホワイト」「ベージュ」と対応させております。
・後半15色
各色、右側の黒い数字が遮熱コートスラット、左側の赤い数字がベーシックカラー時の日射反射率です。こちらは平均で3.1のアップでした。膨張色が多めのカラーバリエーションですが、それぞれアップしており、唯一「マットアイボリー」「ペールクリーム」は変化がありませんでした。やはり最大は「カフェブラウン」の19.5%アップでした。例えば、「カルアベージュ」の5.3%アップですと、ブラインドの温度差1.3℃、夏季4か月(6月~9月)の電気代76円の節約という結果が出ています。
・まとめ
遮熱効果が数値でおわかりいただけたでしょうか?カラーによって、アップ率に違いはありますが、効果はしっかりと感じていただけることと思います。西日に悩まれているお部屋には、ベーシックカラーと同価格ですし、ぜひ取り入れたいスラットですね。また、遮熱コートのスラットは、基本的にベーシックカラーと同じ色合いですが、遮熱コートを施しているため、見た目の色のイメージが多少異なります。
※日射反射率は分光光度計による測定値をJIS R 3106「板ガラス類の透過率・反射率・日射熱取得率の試験方法」を準用し算出したものです。また、上記数値は、タチカワブラインド独自の試験で算出したものであり、性能を保証するものではありませんので、ご注意ください。