後悔しないために知っておきたい 、調光ロールスクリーンのメリット・デメリット

最近テレビやSNS、インテリア雑誌等でもよく見かける「調光ロールスクリーン」。おしゃれで気になっていたけれど一体どんなものなんだろう、どうなっているのだろう・・・そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

開けたらブラインド、閉めたらロールスクリーン。そんなブラインドとロールスクリーンを足して2で割ったイメージです。おしゃれだけど実際は?の不安をなくして、買ってから後悔しないために、今回は人気の調光ロールスクリーンについてお話しします。

トーソー 調光ロールスクリーン ビジック

TOSO ビジックデコラ TR-4728

 

調光ロールスクリーンの構造 2タイプ

遠目に見たときは何となく似ているのですが、調光ロールスクリーンには実は2タイプあります。箱型の立体生地構造のタイプと、前後にボーダー柄の生地を配したスライド仕様のタイプです。

立体式は前後にレース生地、その間にスラット生地の3層になっており、ブラインドと同じように全閉から水平まで動かして細やかな調光と眺望がコントロールできます。

一方、スライド式はレース生地と不透明生地のボーダー状のスクリーンが前後2重になっており、その重なり具合を動かすことで、全閉にしたり少し光を入れたり調節できます。必ず窓辺がボーダーになるのもおしゃれです。

立体式とスライド式、角度で調整するのか重なり方で調整するのか調光方法は異なりますが、2種類の透け感が違う生地を組み合わせている点は同じです。

調光ロールスクリーン 構造

(左:立体式  右:スライド式)

 

調光ロールスクリーンのメリット

一番のメリットは窓辺をすっきりとシャープな印象にしてくれて、ブラインド感覚で光を細やかに調整しつつ、プライバシーも守れることではないでしょうか。

また採光するとき、通常のロールスクリーンなら全開になり、ブラインドならスラットのすき間からダイレクト日が入りますが、調光ロールスクリーンの場合、必ずレース越しに光が入るので柔らかな日差しになります。

トーソー 調光ロールスクリーン ラクーシュ 全開時

(立体式 全開時)

他にも、ファブリック(布地)製品なので、ファブリック同士カーテンやバーチカルブラインド(縦型ブラインド)等とも相性がよく、お部屋のトータルコーディネートがしやすい点も挙げられます。

カーテンレールに取り付けることができるのもひとつのメリットです。賃貸住宅で既にカーテンレールがついているなら、比較的簡単に調光ロールスクリーンを取り付けることができます。※カーテンレールに取り付けられない製品もあるので、事前に確認してください。

タチカワブラインド 調光ロールスクリーン クエンテ

(バーチカルブラインドとのコーディネート例)

 

まとめると・・・

  • 窓辺がすっきりとシャープな印象になる
  • プライバシーを守りながら光を採り入れることができる
  • 常にレース越しの柔らかい日差しが入る
  • カーテン等ファブリック製の他の窓装飾と合わせやすい
  • カーテンレールに取付けられる(一部不可あり)

 

調光ロールスクリーンのデメリット

反対にどのようなデメリットがあるのか。一番大きな点は遮光性が劣ることでしょうか。現在のところ、国内大手ブラインドメーカー3社(タチカワブラインド・トーソー・ニチベイ)ともに遮光生地の扱いは少なく、ニチベイに遮光1級程度の生地がありますが、遮光3級の生地が多いです。生地の透過度によって異なりますが、夜間に外から見ると室内の光が見えます。

ニチベイ ハナリ レユール 夜間

(左:立体式 右:スライド式)

他には、必ず生地と生地が重なる部分があるので、レースカーテンのような全面レースの状態にはできず、部屋に入る光がボーダー状になります。特にスライド式ははっきりとしたボーダーになります。光を完全に防ぎにくく、不透明部分があることも考えると、遮光性を求めたい空間より、調光性を活かした光を楽しむ部屋の窓が適しているかもしれません。

トーソー ビジック 調光操作

(スライド式 調光操作)

操作で言えば、ループレス操作がないのでコードへの絡まり等の安全性が劣ること、立体式の場合に一番下に降ろした状態でないと調光できないことも挙げられます。後悔しないためにも使う時の状況をイメージしておきましょう。

ループレス操作がない点は、加重があると外れるジョイント部分があることが多いので、小さな子どもやペットがいるご家庭など安全性が気になる場合は確認してみるといいと思います。また、コードやチェーンを上部に束ねるクリップはメーカー3社とも標準装備されています。

タチカワブラインド 安全対策

(安全対策部品)

あとひとつ挙げるとすれば洗えない点でしょうか。これについては日常のお掃除の中で、例えば週末にはたきやハンドモップをかける習慣をプラスすれば大丈夫です。ただし、生地の耳(端)は言わば切りっぱなしのような状態なので、引っ掛けてほつれないように注意してください。

 

まとめると・・・

  • 遮光性に劣る→気になる場合はカーテン(遮光・遮像)と併用する。
  • 必ず不透明部分がある→ボーダー状の光と影を楽しみましょう。
  • (立体式)下に降ろさないと調光できない→使う状況を前もってイメージしておきましょう。
  • ループレス操作がない→セーフティー部品で安全を確保。※但し事故が完全に回避できるわけではありません。
  • 洗えない→例えば一週間に一度、ハタキをかける曜日を決める。

 

まとめ

気になっていた調光ロールスクリーンの特徴、お分かりいただけたでしょうか。買ってから「思っていたのと違った」とならないように、メリットもデメリットも考慮した上で、どの部屋のどの窓につけようをお決めください。

お部屋をおしゃれにしてくれて、ブラインドとロールスクリーンのいいとこどりをしたような“調光ロールスクリーン”。リビングやダイニングにはもちろん、和室にもおすすめですよ。

 

関連記事

ブラインドのように光を調節できる、調光ロールスクリーンとは?

タイトルとURLをコピーしました