蛇腹に折りたたまれた生地を上下させて光を調整するプリーツスクリーン。横型ブラインドのような水平ラインのすっきりさと、ファブリック素材(生地)だからこその暖かみを持っており、やわらかい光を取りこむことが得意なブラインドのひとつです。透かし模様が入っていたり和紙調の生地も多く、和室の障子がわりに、和モダンな雰囲気のお部屋に、「和」空間との相性がとてもいいです。
このように人気のプリーツスクリーンですが、お手入れ方法は意外と知られていないのではないでしょうか。そこで今回は、プリーツスクリーンのお手入れについてご紹介したいと思います。
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普段のお手入れ
普通の布地(主にポリエステル)にプリーツ加工が施された生地もありますが、見た目が和紙のように見えるものの場合は特に「紙?」と思われるかも知れません。でもこのような和紙風の生地も、実はほとんどが不織布ポリエステルです。ポリエステルと聞くと洗えると思ってしまいますが、プリーツスクリーンはざぶざぶ洗うことができません。
なので普段のお手入れは、プリーツスクリーンを下まで降ろした状態で、ハタキやハンドモップなどでホコリを優しく払い落とすお掃除になります。水拭きや水がかかる場所での使用は、スクリーン生地が変色したりシミが発生する恐れがあるので避けてください。どうしても汚れが気になる場合は、家庭用中性洗剤(食器食品用)を洗剤の表示に従って薄めた洗剤液をきれいな布に含ませて、しっかり固く絞ってから軽く拭いてください。このとき、あまり目立たない場所で一度試してからがいいでしょう。
プリーツスクリーンの生地は特殊樹脂加工が施されており、折ったり曲げたりしてしまうとシワやクセが残ってしまい元に戻らない場合があるので掃除の際は注意が必要です。そして、溜まったホコリに湿気が加わると余計に取れにくくなります。少しでも長くきれいな状態で使うために、やはり適度な除湿と換気、こまめなお手入れが一番大切です。
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スクリーン生地交換
こまめにお手入れしていても、紫外線を浴びて色褪せたり汚れがひどくなってきたら、スクリーン生地だけを交換する方法があります。現在のところ、タチカワブラインドとニチベイが対応しており、ニチベイではシングルスタイルに限り交換可能です。タチカワブラインドの場合、標準タイプなら「お取替え用生地」を購入して自分で交換することもできますが、ペアタイプと出窓タイプの場合は交換が非常に難しいので依頼するとメーカーにて交換してくれます。
スクリーン生地交換ができるかどうかわからないときは、プリーツスクリーン下部に貼ってあるメンテナンスシールの番号を控えて、販売店に問い合わせると確認してもらえます。生地の痛みが激しくなったときだけではなく、模様替えをしたいときにも使える手段です。
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まとめ
丸洗いはできないですが、気が付いたときにさっとハタキをかけたり、日々のほんの少しのひと手間で耐久年数も変わってきます。タチカワブラインドとニチベイには静電気によるホコリの付着を抑える「制電」機能がある生地や、タチカワブラインドとトーソーには「はっ水」加工が施された生地もあるので、このような機能性生地を選ぶのもひとつです。
カーテンでもない、横型ブラインドでもない、すっきりさと柔らかな存在感でお部屋のおしゃれ度もアップするプリーツスクリーン。せっかく選んだお気に入りだと思います。1年や2年で買い替えるものでもないですし、週に1回でもお手入れして少しでも長くきれいに使っていただけましたら幸いです。
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