プリーツスクリーンには、機械部分はそのままで、生地のみ交換できるように用意された「お取替え用生地」というものがあります。タチカワブラインド・ニチベイでは取り扱いが行われており、生地が汚れた場合や部屋のイメージを変えたい場合に交換していただくことができます。今回は「お取替え用生地」を使用した、タチカワブラインドのプリーツスクリーン生地交換方法をご紹介いたします。
・交換の前に
購入されている製品にはメンテナンスシールが貼付されていますので、そこに書かれている内容をまず確認しましょう。製品を室内から見て、ボトムレール右側の底面にメンテナンスシールが貼付されています。※製品幅が小さい場合は、ヘッドボックス裏面に添付されています。そこに書かれている「問い合わせ番号」を販売店にて照会し、お取替え用生地をご注文ください。(問い合わせ番号を伝える事で、現在使用されている製品の詳細が販売店で確認できます)
《生地の取り換え方法》
対応製品:ペルレ – シングルタイプ(コード式・チェーン式)2018年5月~販売分
※コードレス式は未対応
※ペアタイプ・出窓タイプは交換が非常に難しいので、メーカーでの交換が必要です。
1.製品をブラケットから取り外す
取付ブラケットのスライドブロックを指で押し込みながら、ヘッドボックスを手前方向に引き上げ、取付ブラケットのツメ部分からヘッドボックスを取り外します。
2.生地押さえを取り外し
製品を50cm降ろした状態にします。※製品高さが50cmに満たない場合は、完全に製品を下まで降ろします。その後、製品を平置きの状態にし、ヘッドボックスとボトムレールの生地押さえ部分を、製品裏側の端から外していきます。外しにくい時は、ヘッドボックス・ボトムレールと生地押さえとの隙間にマイナスドライバーを差し込むようにして外してください。
3.本体と生地を分離
ボトムレール内にある高さ調整ネジを、内側から押し出すように、昇降コードホルダーから外します。昇降コードを少し引いて出し、結び目を結び直す際の目印となるよう、結び目の上にマーキングをします。(すべての昇降コードに行います)
その後、昇降コードの結び目をほどき、昇降コードホルダーからすべての昇降コードを抜き取ります。最後に、プリーツスクリーン生地を昇降コードから引き抜きます。
4.お取替え用生地を取付
お取替え用生地の捨てコードに貼付されたテープを外し、生地に巻いてある捨てコードをほどきます。(図Aの状態)捨てコードが生地から抜けないよう注意してください。
生地とヘッドボックスの表裏・上下を合わせて(図Bの状態)、捨てコードの輪っか部分に製品本体の昇降コードを150mm以上通します。(生地はピッチ保持コードのある方が裏、捨てコードの輪っか側が上です。)※製品幅によって捨てコードがないところがあり、その場合は昇降コードを直接コード穴に通してください。捨てコードをゆっくり下に引き抜き、生地に昇降コードを通します。(昇降コードが完全に生地に通る前に、捨てコードから抜けないよう注意しましょう)
5.昇降コードを固定
①まず、昇降コードのマーキングの下に、二重止め結びで結び目を作ります。
②昇降コードホルダーを穴位置から左へずらし、昇降コードをボトムレールの穴に通します。(製品右端の昇降コードホルダーは、穴位置から右へずらしてください。)
③その後、穴位置を越えるまで昇降コードホルダーをスライドします。
④⑤昇降コード端部を穴から引き出し、昇降コードホルダーをスライドさせ、ボトムレールの穴位置を合わせます。
⑥ボトムレールの底面から、高さ調整ネジを昇降コードホルダーへ「カチッ」と音が鳴るまではめ込みます。このとき、高さ調整ネジの溝に昇降コードがはまるようにしてください。
6.ヘッドボックス・ボトムレールに生地押さえを取付
ヘッドボックス・ボトムレールの正面溝に生地押さえの平らな方(リブのない方)を差し込みます。(コード式の場合:ヘッドボックス内のサポートをスライドさせて、生地押さえの穴位置と合わせます。)ヘッドボックス・ボトムレール後部のリブに、生地押さえの溝をはめます。はめ込む際は、生地押さえについたホチキス針に注意下さい。
7.製品を取付
生地を畳んだ状態で、ブラケット手前のツメにヘッドボックスを引っ掛けます。(ツメに引っ掛けた状態で、左右のバランスを調整します)ヘッドボックスを奥へ押し上げ、「カチッ」と音がするまで押し上げてください。全ての取付けブラケットに固定されていることを確認し、昇降の状態を確認しましょう。※生地が斜めに上がるようであれば、生地からボトムレールを外し、昇降コードの結び位置を変えて長さを調節してください。
・まとめ
タチカワブラインドのプリーツスクリーン生地交換方法をご紹介いたしました。今回紹介した交換方法は、2018年5月から販売された「ペルレ」での対応方法になります。それ以前の製品は交換できない場合や交換方法が異なる場合がありますので、詳しく知りたいという方は、プリーツスクリーン販売店やメーカーへお問い合わせくださいませ。
※修理や調整に伴う事故・製品の破損につきましては、弊社は責任を負えません。可能な作業かを確認のうえ、慎重に作業を行いましょう。
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