ブラインドを注文するとき、「天井付け」と「正面付け」のどちらにするか、必ず決めなければなりません。どちらもブラインドの取り付け方法なのですが、どう違うのか、どっちを選べばいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
窓辺をスッキリと美しく演出するブラインドだからこそ、取り付け方ひとつで部屋の印象は大きく変わります。そこで今回は、それぞれのメリット・デメリットも交えながら、「天井付け」と「正面付け」の選び方のポイントをご紹介します。
「天井付け」と「正面付け」の違い
・天井付け
天井付けは窓枠の内側にすっきり納める取り付け方法です。スラットが窓枠と干渉しないためにも横幅は窓枠実寸横幅より1cm程度引いて製作するため、どうしても左右に5mm程度のすき間ができることと、ブラインドを上に上げたときの「たたみ込み」(スラットの重なり)が窓の開口部に残ってしまうので、窓が小さく見えたり、気になる場合もあるかも知れません。
・正面付
正面付けは窓を覆うように窓枠より一回り大きく取り付ける方法です。下地がきちんとあれば取り付け位置を上げることで「たたみ込み」も窓にかからないようにすることもできますが、ブラインドの厚みが前に出るので天井付けに比べるとすっきり感は減少してしまいます。また、エアコンや家具などの障害物に当たらないかも注意が必要です。
こんな時は「天井付け」がおすすめ
・部屋をすっきり見せたい
窓枠の内側に納まるため、壁面からの飛び出しもなく、部屋をすっきりと見せてくれます。
・窓枠にケーシングがついている
窓枠にケーシング(額縁)があるならば、天井付けにしてケーシングが見えるようにするのがおすすめです。おしゃれなケーシングをインテリアの一部として活用できます。
・窓際に家具を配置している
窓枠内にブラインドが納まっているので、ベッドや机など家具を窓際に置いても接触する心配がありません。
・通路や廊下に面した窓
通路や廊下などの幅が細い所に面した窓の場合、ブラインドが5~6cm前に出ているだけでも、その出っ張りが気になったり、行動に差し障りがあったりするので、天井付けの方がおすすめと言えます。
【メリット】
- 窓枠内にスッキリ収まる
- 壁面からの出っ張りがない
- 窓際への家具の配置がしやすい
【デメリット】
- 左右に5mm程度の隙間ができる
- スラットの重なり(たたみ込み)が窓の開口部に残る
- 窓が小さく見える可能性がある
こんな時は「正面付け」がおすすめ
・光漏れを少なくしたい
窓枠を覆うように取り付けるので、寝室やプライベートルームなど、なるべく遮光性・遮蔽性が欲しい場合は正面付けがおすすめです。ブラインドの横幅も、窓枠より5~10cm程度大きくすることで、より光漏れを少なくしてくれます。
・窓を大きく見せたい
きちんと上部まで下地が入っているならば、高い位置からブラインドを取り付けることにより、窓を大きく見せてくれます。リビングの履き出し窓に人気の縦型ブラインド(バーチカルブラインド)なら特に、正面付けで高い位置から取り付けると、より縦のラインも際立ちおしゃれな印象になります。
【メリット】
- 光漏れが少ない
- 窓を大きく見せられる
- 取付位置の自由度が高い
【デメリット】
- ブラインドの厚みが前に出る
- すっきり感が少ない
- 障害物との干渉に注意が必要
まとめ
いかがでしたでしょうか。天井付けと正面付け、どちらも一長一短があります。どちらが良い悪いはありませんが、例えば掃き出し窓は正面付けで大きく、腰高窓や小窓は天井付けですっきりと、同じ部屋でもメリハリをつけてもいいですし、同じ取り付け方法にして統一感を出すのもひとつです。
部屋の雰囲気や家具の配置、窓の種類などを考慮して、自分に合ったブラインドの取り付け方法を選びましょう。ぜひ、他の関連記事も参考にしながら、最適なブラインドを選んでください。この記事が、ブラインドの取り付け方法を考える際の参考になれば幸いです。