たたみ代寸法とは? – 縦型ブラインド編

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縦型ブラインド ラインドレープ バーチカルブラインド たたみ代寸法

縦型ブラインドをたたんだ際にできるルーバー(スラット)の重なりを「たたみ代」と呼びます。ファブリックスな素材のルーバーが主流になり、住宅での取付がかなり増えてきている縦型ブラインドですが、大きな窓に取り付ける事が多い為、「たたみ代」の幅が大きくなりがちです。そのため窓を大きく隠してしまう、備え付け家具にあたる…などのネックとなることがしばしばあります。縦型ブラインドを検討されている方は、どのくらいのたたみ代ができるのか事前に確認しておきたいですね。

そこで今回は「縦型ブラインド」のたたみ代寸法を、タチカワブラインドの製品でご紹介いたします。

 

・重要なブラインドの納まり方

縦型ブラインドの「たたみ代」は基本的に2パターンになります。「片開き」にしてルーバーを全て片側に寄せるか、「両開き」にしてルーバーを両側に寄せる方法です。※ブラインドの操作方法によって、納まりを選べない場合があります。

「片開き」はルーバーを全て片側に寄せるため、たたみ代は必然的にかなり幅をとります。しかし、出入り口が左右両端にある窓なら片側をサッと開けるだけで出入りでき、窓から風を取り入れたい場合は、開けていない窓をルーバーで隠した状態で風を取り入れる事ができます。事前に出入りなどに使う窓なのか確認しておきましょう。

縦型ブラインド ラインドレープ バーチカルブラインド 片開き

「両開き」はたたみ代の幅が分割されて狭くなることで、大きな窓でもスピ ーディーに操作することができ、窓を大きく利用することができるタイプです。窓の両端が固定窓で、真ん中の窓を開閉するタイプは問題ないのですが、窓の開閉が左右両端の場合、ルーバーを両側へ寄せてから窓を開閉して出入りする必要があります。その際、たたみ代が風による影響(バタツキ)を受ける可能性がありますので、事前に窓の使い方を確認しておきましょう。

縦型ブラインド ラインドレープ バーチカルブラインド 両開き

ブラインドの納まり方が「片開き」か「両開き」か決まれば、操作方法を決めていきましょう。メーカーによってできる納まり方に違いがありますが、基本的にバトン式は「片開き」のみ、コード式は「片開き」か「両開き」を選ぶことができます。納まり方や使い勝手のいい操作方法の兼ね合いで選びましょう。

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☆バトン式:操作バトンを操作することで角度調整・開閉作業を行うタイプ
☆コード式(コード&バトン式、ループコード式):操作バトンと操作コードが付き、バトンで角度調整、コードで開閉作業を行うタイプ
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操作方法が決まれば、操作方法に合わせた「たたみ代寸法」を出すことができます。

 

・たたみ代寸法〈バトン式〉

検証商品:ラインドレープ スラット(ルーバー)幅100mm

縦型ブラインド ラインドレープ バーチカルブラインド たたみ代寸法 バトン式 目安
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タチカワブラインドでは、カタログに上記のようなたたみしろ寸法の計算値を掲載されています。(たたみ代寸法は計算値のため、実際の寸法と誤差が生じる場合があります。)片バトンでラインドレープ(ルーバー幅100mm)を幅3mで作成した場合、たたみ代寸法は「約34cm」になります。

※2本に分割したレールを施工時にジョイントして、1台の製品として使用できる「レールジョイント仕様」の場合は計算方法が異なります。

 

・たたみ代寸法〈コード式〉

検証商品:ラインドレープ スラット(ルーバー)幅100mm

縦型ブラインド ラインドレープ バーチカルブラインド たたみ代寸法 コード式 目安
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操作方法がコード式の場合、片開きと両開きを選択することができます。操作コードも幅を取るので、操作コード側に寄せるか、操作コードの無い方に寄せるかでたたみ代寸法が変わってきます。ラインドレープ(ルーバー幅100mm)を幅3mで作成した場合、片開きのたたみ代寸法は、操作コード側寄せが「約36.5cm」操作コード無し側寄せが「約34cm」。両開きのたたみ代寸法は「約23.5cmと約21cm」でした。

※上記のたたみ代寸法は計算値のため、実際の寸法と誤差が生じる場合があります。

 

・ルーバー幅でたたみ代が変わる?

たたみ代の幅は操作方法や操作位置などで変わってきますが、やはり幅に一番影響を与えるのはルーバー(スラット)の枚数です。そして、ルーバー幅が狭いほど使用されるルーバーの枚数は増えていきます。タチカワの縦型ブラインド(ラインドレープ 操作方法:片バトン式)で幅3mを作成した場合、ルーバー幅80mmは43枚、ルーバー幅100mmは35枚です。たった8枚の差ですが、上記の目安表では「約6.5cm」の差になるので、たたみ代を抑えたい方は幅の広いルーバーにするのがオススメですね。

また、最近ではセンターレーススタイル(アンサンブルスタイル)やツーウェイスタイルなど、ドレープ生地とレース生地ルーバーを併用した、外から部屋の中を見えにくくするスタイルが人気です。しかし、製品幅分のドレープ生地とレース生地が必要になるので、必然的にたたみ代寸法はシングルタイプ(ドレープ生地のみ)の倍近く変わってくることを意識しておくといいのではないでしょうか。

縦型ブラインド ラインドレープ バーチカルブラインド たたみ代寸法 ルーバー幅 センターレーススタイル アンサンブルスタイル

 

・まとめ

縦型ブラインドのたたみ代寸法をご紹介しました。おおよその計算値になりますが、意外にカーテンと変わらないたたみ代幅になることがわかっていただけるのではないでしょうか。しかし、カーテンと違ってルーバーがすっきりとした直線ラインなので、端に寄せた際の圧迫感は少なく感じるはずです。窓の使い方や家具の配置、部屋の雰囲気にあわせた、ウィンドウトリートメントを選ぶ参考になりましたら幸いです。

※今回はタチカワブラインド製品での紹介ですが、他メーカーでは計算方法などが大きく変わってきます。詳しい数値を調べたい方は、専門店やブラインド販売店にご相談下さい。