縦型ブラインド(バーチカルブラインド・ラインドレープ)は、ルーバー(羽根)の素材がポリエステルやアクリルなどのファブリックスが主になっています。そのため、横型ブラインドとはまた違った、カーテンやロールスクリーンなどに行う加工を行うことができます。
以前の「縦型ブラインド。横型ブラインドとは違う、スラット性能とマークの見方を解説!」の記事で「防炎マーク」「ウォッシャブルマーク」「遮光マーク」はご紹介いたしました。しかし、縦型ブラインドにはこれ以外にも沢山の機能や性能があります。その詳細を今回は案内いたします。
・SEK抗菌防臭加工マーク
SEKマークとは繊維評価技術協議会の基準をクリアした商品に許諾されるマークで、制菌加工、抗菌防臭加工の品質と安全性を保証しています。細菌は汗や汚れを栄養源にして増殖し、栄養分が分解されることでいやな臭いが発生します。「抗菌防臭加工」マークは、このような臭いを防ぐために、繊維上の菌の増殖を抑制し、防臭効果のある加工を行っていることを示しています。※臭気成分を吸着したり別の成分に変えたりする消臭加工の効果とは異なります。
・SEK制菌加工マーク
一般社団法人「繊維評価技術協議会(JTETC)」の基準をクリアした商品に許諾されるマークで、抗菌防臭加工が臭いに着目した加工に対し、制菌加工は繊維上の皮膚常在菌や有害細菌を特定し、それらが増えないよう抑制することを目的とした加工を行っていることを示しています。〈特定用途(赤)〉と〈一般用途(橙)〉に分かれており、〈特定用途〉は医療機関・介護施設および行政機関などが指定する場所に設置できる商品(それ以外の場所で設置することはできない)、〈一般用途〉は一般家庭などで幅広く使用する事ができる商品です。
・ホルムアルデヒド対策品
インテリアファブリックス性能評価協議会では、VOC(ホルムアルデヒド)放散の自主基準を設けており、この基準に基づいて、認定品に許諾されているマークです。このVOC(ホルムアルデヒド)基準は、建築基準法施工規則での「居室内における化学物質の発散に対する衛生上の措置」に対応するJIS規格に準じており、この基準を満たす製品に、統一マークが表示されます。
・グリーン購入法適合品
グリーン購入法とは、国などの公共機関が物品を調達する際に、環境に配慮した製品やサービスを優先的に調達することを推進し、環境への負荷が少ない持続可能な社会を構築することを目的として施工されたマークです。
・その他の性能
また、上記以外にも縦型ブラインドには様々な機能や性能があります。こちらはメーカーの自主基準や自主試験で数値を算出されており、どれも家庭で使用する際にあると嬉しい性能になっています。人によっては縦型ブラインドを選ぶ際の決め手にもなるのではないでしょうか。
・UV(紫外線)カット性能:紫外線の透過を抑える機能
・遮熱性能:室内への熱の侵入を抑える機能
・制電性能:静電気を帯びにくくし、ほこりを付きにくくする機能
・省エネ性能:省エネ効果を発揮する機能
・抗アレルゲン性能:アレルゲン物質の働きを抑える性能
・抗菌性能:細菌の繁殖を抑える機能
・抗カビ性能:カビの発生を抑える機能
・消臭性能:悪臭の原因成分を吸着、分解する機能
※タチカワブラインド、ニチベイ(Nichibei)、トーソー(TOSO)それぞれの性能を合わせて記載しています。
※メーカー独自の試験であり、性能を保証するものではありません。
・まとめ
縦型ブラインドの機能・性能をご紹介いたしました。タチカワブラインド、ニチベイ(Nichibei)、トーソー(TOSO)で、縦型ブラインドに付く機能や性能はそれぞれで異なります。しかしその分、各メーカーで多彩な機能を選ぶ事ができ、縦型ブラインドの選択肢も幅が広がっています。1つのメーカーだけに絞らず、ご家庭での窓の用途や、家族へのアレルギー配慮などをふまえながら、一番いい縦型ブラインドを賢く選んでいきたいですね。