部屋をおしゃれに彩り、光を自在に調節してくれるバーチカルブラインド。しかし、どんな製品にも寿命があります。長く使っていると、色あせたり、動作がスムーズにいかなくなったりすることも。
「そろそろ買い替え時かな?」
そう思いながらも、判断に迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、バーチカルブラインドの寿命や交換時期の見極め方、長持ちさせるメンテナンス方法についてご紹介します。
バーチカルブラインドの平均的な耐用年数
一般的に、バーチカルブラインドの耐用年数は7年~10年とされています。しかし、使用環境や頻度、素材によっても寿命は変わります。
例えば、日差しの強い窓に設置されている場合は、紫外線によって劣化が早まる可能性があります。使用頻度が少ない場所だと、10年以上持つこともあります。もちろん、適切なメンテナンスを続けることで、より長く使い続けることも可能です。
メーカー保証期間の確認も忘れずに
バーチカルブラインドの動きや状態に不調を感じた場合、まずは保証期間を確認してみましょう。特に大手メーカー(タチカワブラインド・トーソー・ニチベイなど)では、多くの製品に3年間(※)の製品保証が付帯しています。
※コード類など、1年保証の場合もあるので、お使いのメーカーの保証内容をご確認ください。
説明書の記載通りに正常に使用していたのに「ルーバーが回らない!」「ルーバー同士をつなぐ紐が外れた!」など、無償修理や交換で対応してもらえることもあるので、購入日や保証書を確認し、購入店やメーカーに相談してみてください。
▼参考リンク
タチカワブラインド「保証期間について」
トーソー(TOSO)「安心の3年保証」
交換時期を見極めるチェックポイント
「まだ使えるかな?」と判断に迷う場合は、寿命のサインを見逃さないために、以下のチェックポイントを参考にしてみてください。
□ 操作性に違和感がある
ブラインドの開閉が重くなったり、スムーズにルーバーが回転しなくなった場合、内部の機構が劣化している可能性があります。
□ ルーバーに破れ・欠け・歪みがある
1〜2枚の破損であれば交換も可能ですが、複数に及ぶ場合は本体ごとの交換が効率的です。
□ 全体のバランスが崩れてきた
ルーバーが斜めにぶら下がる、揃わない、歯抜け状態になるなど、見た目の美観に影響する状態は交換のタイミングです。
□ 操作コードやチェーンの不具合
切れかけている・引っかかる・戻らないなどのトラブルは、日常使用に支障が出るだけでなく、安全面にも不安が残ります。
故障や劣化の代表的な症状
バーチカルブラインドは比較的シンプルな構造ながら、故障や劣化には以下のような具体的な症状が現れます。
- ルーバーの回転不良:内部のギアやハンガー部品の摩耗が主な原因。
- ルーバーの破損・変形:家具の接触やペット・子どものいたずら、湿気や紫外線による経年劣化。
- 操作コードの切断:頻繁な使用や劣化した素材による断線。
- カビ・汚れの定着:キッチンや浴室近くなど、湿気が多い場所に設置されている場合。
- 変色や退色:直射日光により、本来の色味が失われるケース。
これらの症状が複数見られるようになったら、部分修理では対応しきれないことも多く、交換を検討する時期です。
メンテナンス次第で変わる寿命
バーチカルブラインドは、メンテナンスの有無で寿命に大きく差が出るアイテムです。以下のような基本的なお手入れを習慣にすることで、より長く美しく使えますよ。
◎ 定期的なホコリ取り
ハンディモップや静電気クロス等で、週1回程度ルーバーの表面のホコリを払いましょう。蓄積されたホコリは変色やカビの原因になります。
◎ 汚れたらすぐに中性洗剤で拭き取る
飲み物の飛び散りや手垢などは、軽く湿らせた布でやさしく拭くのがコツです。
◎ ウォッシャブルタイプは年1〜2回洗濯する
ルーバーが洗濯可能なタイプなら、ネットに入れて手洗いモードで優しく洗い、形を整えて自然乾燥させましょう。
◎ 操作部品の点検
コードやチェーン、ギア部分の動きに異常がないかをときどきチェックしましょう。
まとめ
バーチカルブラインドは、デザイン性だけでなく機能性にも優れた窓装飾アイテムですが、年数が経てば劣化は避けられません。平均的には7〜10年が目安ですが、劣化のサインや使用状況によってはそれより早く交換が必要になることも。定期的な点検やメンテナンスを心がけることで、寿命を延ばし、快適で美しい空間を長く保つことができます。
「最近、なんとなくブラインドの動きが悪い」「見た目が古くなってきた気がする」と感じたら、それが交換のタイミングかもしれません。無理に使い続けず、思い切って新しいブラインドに替えることで、お部屋全体がぐっと洗練されるはずです。
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