“木=燃える”というイメージがあるように、本物の木のスラットで防炎性能があるウッドブラインドって実は製品としては少ないことをご存じですか?ナニックは以前から天然木(桐)の防炎木製ブラインドを販売していますが、木製ブラインドで防炎製品として販売されているものの多くは樹脂素材を使用したウッド調のスラットです。
樹脂素材のスラットと言っても見た目は本物の木にそっくりですし、耐水性も備えていたりもするので浴室でも使用できたり、樹脂製ウッド調ブラインドが劣るわけではなく、メリットはたくさんあります。でも、天然木への憧れやこだわりがある方もいらっしゃると思います。
そんな憧れやこだわりを叶えられる天然木スラットで防炎のウッドブラインドがタチカワブラインドからも発売されました。フォレティアの「防炎製品」認定の木スラット(防炎)についてご紹介します。
「防炎製品」とは?
“防炎品”と呼ばれている物には「防炎物品」と「防炎製品」の2種類があります。木製ブラインドは「防炎製品」になります。この違いって何?と思われますよね。
「防炎物品」は消防法で定められている防炎性能の基準を満たしたものです。火災の延焼を防ぐために、不特定多数の人が出入りする商業施設や地下街、高さ31m(おおむね11階以上)を超える高層建築物では、以下の物については「防炎物品」の使用を義務付けられています。
・カーテン
・布製ブラインド
・じゅうたん等
・展示用合板
・舞台において使用する幕及び大道具用の合板
・暗幕・どん帳
・工事用シート
そして、「防炎製品」は“防炎製品認定委員会が定めた”防炎性能の基準に従い、公益財団法人 日本防炎協会が認定したものです。消防法に基づく防炎物品以外の防炎品で、使用義務ではないけれど、火災予防のためにも使用が推奨されています。
上のリストには木製ブラインドが入っていないように、「防炎製品」の一覧に『木製等ブランド 「布製」以外の様々な素材から成るブラインド』が入っています。つまり、高さ31m以上の高層マンションに住んでいる場合、ウッドブラインドは防炎品ではないと使ってはいけないわけではないですが、防炎製品の使用が望ましいということです。
▼参考:日本防炎協会
https://www.jfra.or.jp/home/about.html
フォレティア「木スラット(防炎)」
今回タチカワブラインドから発売された、フォレティア「木スラット(防炎)」のカラーバリエーションは全4色です。木材は桐を使用し、スラット幅はウッドブラインドで定番の50mmスラット。
最小幅は450mm~製作可能で、最大幅は2400mm。最大製品高さ4.5m、製作サイズは9平米まで製作可能です。例えば「横幅:2m×高さ:4.5m」そんなサイズでも作れるので、天井の高いホテルや店舗などの商業施設やオフィスなどの窓にもおすすめです。もちろん高層マンションのリビングの開放感がある窓に天井から天然木のウッドブラインドも素敵ですね。
もちろん、スラットにコード穴がなくて遮蔽性・意匠性に優れた「フォレティアエグゼ」にも、コード穴が小さく光漏れを低減した「フォレティアシェイディ」にも対応していますし、「フォレティア電動」でも製作可能です。
まとめ
木の温もりはそのままで、防炎性能を備えた「木スラット(防炎)」は、天然木への憧れやこだわりを叶えてくれて、安心も備えられるウッドブラインドです。木目の柄や色・風合いのバラツキも天然木だからこその味わいです。
公共施設や高層マンションだけではなく一般の住宅でも、そして防炎物品が義務付けられていなくとも、防炎製品を使うことで“もしも”のときの安心を増やせるのではないでしょうか。