アルミブラインドの操作ポール・操作コードの長さは、基本的に製品高さや取付け高さに合わせてメーカーが定めています。そうすることで、ポールやコードの長さが必要以上に長くなったり、手が届かない所に操作位置がこないように目安を設けて調節しているのです。しかし、この長さは自分で指定することもできるのをご存じですか?今回はこの操作ポール・操作コードの長さの決め方について紹介致します。
・長さを指定する必要性
操作ポールと操作コードの長さは、各メーカーで製品高さや取付高さを基準に決められています。取付け高さを基準に決められている場合はあまり問題ありませんが、製品高さを基準に決められている場合は少し注意が必要になります。製品高さが短いのに、高い位置に窓がある場合、長めの操作ポール・操作コードにしておかないと手が届かなくなるなどのことが起こるからです。
また、小さなお子様がいるご家庭なら、コードやチェーンが子供に巻き付いて事故が起こることもあります。最近では一定の負荷がかかると外れる「セーフティージョイント」や長いコードを留める事ができる「コード留めクリップ」などのチャイルドセーフティー部品で対策することもできますが、子供の手が届かない位置に操作部品がくるようにすることも大事です。このような場合は、快適な操作にするためにも自分で操作ポールやコードの長さを指定しましょう。
・長さを指定する方法
タチカワのアルミブラインドは、主な操作方法が「ポール式」「ワンポール式」「チェーン式」「電動式」の4種類あり、指定できる長さや単位に違いがあります。それぞれタチカワで標準の長さを決められていますので、その長さが快適な操作に合わない場合は、一覧を参考に好みの長さを指定しましょう。※小窓用や内窓用などは別の操作方法になります。
ポール式〈シルキー/シルキーカーテン/シルキーシェイディ〉
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コードでスラットの昇降操作を行い、ポールでスラットの角度を調整する操作方法です。製品高さをもとに操作ポールの長さが決められています。ポールの長さは「50cm単位」で指定することもできます。また、操作コードの長さは「製品高さ+15cm(シルキーカーテンは+13cm)」と決まっており、これ以上短く指定することはできませんが「1cm単位」で長く指定することができます。
ワンポール式〈シルキー/シルキーカーテン/シルキーシェイディ〉
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ポールの中に昇降コードが通っており、スラットの昇降操作と角度調整を一体になって行うことができる操作方法です。製品を取付ける位置の高さをもとに操作ポールの長さが決められています。ポールの長さは「10cm単位」で指定することもできます。
チェーン式〈シルキーサート〉
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1本のチェーンでスラットの昇降操作と角度調整を行う操作方法です。製品高さをもとに操作チェーンの長さが決められています。操作チェーンの長さは「製品高さ-10cm」と決まっていますが、「1cm単位」で指定することもできます。
電動式〈ホームタコス〉
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リモコンでスラットの昇降操作と角度調整を行う操作方法です。リモコンのみで操作できるため、長さを指定する必要はありません。
・注意が必要な取付けケース
【出窓などの窓枠の奥行が広いタイプ】
取付高さから算出される操作ポールの長さが製品高さを越えている場合、操作ポールが窓枠にあたり、ポールがつっかえる場合があります。また、窓の手前に浴槽や家具などがある場合、長さがある方が操作しやすい場合もあります。
【大きな掃き出し窓】
ポール式を選ばれた場合は操作コードの長さが「製品高さ+15cm(+13cm)」、チェーン式を選ばれた場合はチェーンの長さが「製品高さ-10cm」となります。操作コードが床面にあたることで、人がそばを通る際にコードを踏んでしまったり、操作チェーンが人に絡まったりする危険性があります。(チェーン操作の場合は、チェーンクリップなどで必要に応じて束ねましょう)
【取付高さが高い窓】
ポール式・チェーン式を選ばれた場合、操作コードや操作ポールの長さは基本的に製品高さから算出されます。取付高さが高い位置の窓に製品を取付ける場合は、操作位置が手の届かない高い位置になる可能性があるので注意しましょう。(取付け高さを合わせて記載すると、メーカーで考慮した長さになります)
・まとめ
タチカワのアルミブラインド、操作ポール・操作コード長さの決め方を紹介させていただきました。操作ポールや操作コードを適切な長さにすることで、ブラインドを快適に使用できる手助けになりましたら幸いです。
※2019年8月現在の記事になります。製品の仕様変更に伴い、詳細が変更する事があります。