暑い夏の季節、お昼に窓などの開口部から入ってくる熱の割合は約70%もあるそうです。夏の暑さの中、住まいを快適にするには窓辺のエコ対策は必須と言えるでしょう。そこで、日射熱を遮りつつ部屋の涼しい空気を逃がさない、おすすめの遮熱対策ブラインド8選をご紹介します。
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横型ブラインド
タチカワブラインド シルキー 遮熱コート
高い反射性能を持つホワイトと同様の塗料をスラットにコーティングすることにより、光の反射率を高めたブラインドです。室温の上昇を抑えて冷房効率を高めることができます。例えば、同じカラー「サンドグレー」で遮熱コートがあるものとないもので比較した場合、ブラインドの温度差は3.7℃となった実験結果も出ています。スタンダードなタイプで、価格もリーズナブルな上に、全40色から選べ、しかもベーシックタイプと同じ価格なのも嬉しいポイントです。スラット幅は、25mmと15mmの2種類があります。
タチカワブラインド アフタービート Eco(省エネ)
シルキーと同じく、遮熱性能の高いスラットを使用して、冷房費の節約にも貢献してくれる横型ブラインド。シルキーとの大きな違いは、スラット幅が35mmと50mmと幅広になる点です。スラットカラーは8色ですが、ラダーテープは26色、木部材(ヘッドボックス・ボトムレール・タッセル)は20色から自由に組み合わせることができ、機能性だけではなく、デザイン性、意匠性も優れています。また、タテ型ブラインドの「スクート」とコーディネートすることができます。
TOSO(トーソー) コルト 遮熱スラット
太陽光の中で暑さを感じさせる赤外線を、スラットの表面にコーティングした遮熱塗料で反射させて、熱エネルギーの発生と室内への熱の侵入を防いでくれます。スラット幅は窓の大きさを選ばず合わせやすい25mmで、遮熱スラットのカラーバリエーションは8色ながらも、ミルキーなパステル調が雰囲気のあるブラインドです。ポールセット(グリップ・コードタッセル)が6色から自由に選べるのも楽しく、グリップ部分も丸みを帯びたかわいらしいデザインが特徴的です。また、コルトシリーズでバーチカルブラインドやロールスクリーンなど、トータルコーディネートを楽しむこともできます。
TOSO(トーソー) ニューセラミー 光触媒遮熱スラット
同じくTOSO(トーソー)で、コルトと同様に太陽熱反射コーティングを施したスラットに、光触媒機能もプラスした、光のチカラと遮熱のW効果があるスラットです。光触媒で油汚れや悪臭、細菌などの有機物を酸化分解して清潔に保ち、さらに遮熱効果で省エネも期待できる、高機能なブラインドです。カラーは全12色から選べて、スラット幅も25mmと15mmの2種類があります。価格もベーシックトーンカラーの約10%アップするだけで作れます。
Nichibei(ニチベイ) セレーノグランツ 遮熱スラット
Nichibei(ニチベイ)セレーノシリーズの最上位機種になります。一番の特徴は、昇降コードの穴をなくしたことでスラットとスラットの間のすき間が低減し、一般のブラインドより遮蔽(しゃへい)性が高くなることにより、遮熱性と遮光性、ともに優れている点です。日射しを反射させる遮熱コートスラットは、ベーシックカラー42色、メタリックカラー1色、ツートンカラー8色からと、多彩なカラーバリエーションから選べ、価格もベーシックタイプのスラットと同価格です。また、スラット幅は、25mmと35mmの2種類があります。
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縦型ブラインド
Nichibei(ニチベイ) フェアフレクト遮熱
ニチベイのバーチカルブラインド・アルペジオの製品です。ポリエステル生地の裏面に特殊なガラスビーズ微粒子を混入したアクリル樹脂をコーティングすることによって、日射熱を反射させ、高い省エネ効果を発揮する、遮熱縦型ブラインドです。透けにくいシークレット生地を使用しています。カラーは遮熱効果の高いパールホワイト・ライトベージュ・クールグレイと厳選された3色で、日射反射率は平均約85%、赤外線反射率も平均約87%と高い遮熱性があります。
タチカワブラインド スクート
タチカワのタテ型ブラインド・ラインドレープの製品です。前出の「アフタービートEco(省エネ)」と同じカラーラインナップでコーディネートも楽しめます。生地自体が特殊な糸を使用することで日射を反射して、遮熱性能を発揮してくれるタイプで、日射反射率はホワイトで74.5%あります。生地も透過性ランクAと透けにくく、表面も裏面も同じ色なので、室外側から見た時でも意匠性を損ないません。
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ウッドブラインド
見た目もおしゃれな木製のブラインド。ウッドブラインドに遮熱タイプスラットはないのですが、スラットが天然木なので、金属製のスラットと違って熱伝導率が低く、遮熱効果もあります。木製のお椀に熱い汁ものが入っていても、さほど熱さを感じずに手に持てるのと同じ原理です。日射を遮りつつ、スラットの隙間から風を通し、天然木ならではの優しい日差しを楽しめます。
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まとめ
光をコントロールして、風も通しながら、暑さも遮ることができる遮熱ブラインド。様々な選択肢があることがおわかりいただけましたでしょうか?
太陽光の中で暑さを感じさせる日射の約50%は赤外線。ブラインドが赤外線を反射して、窓からの熱エネルギーの吸収・発生を抑えることにより、冷房効率も上がり、室内を快適にしてくれます。また、風が気持ちのいい日は、スラットの角度で日射を反射させつつ、窓を開けて風を通すこともできます。
ホワイトやベージュなど淡い色の方が熱を吸収しにくく遮熱効果が高いのですが、遮熱ブラインドにすることによって、グレーなどの濃いめの色でも高い日射反射率が得られ、遮熱効果があります。選択肢が広がることにより、省エネをしつつ、理想のインテリアイメージを叶えられるのは嬉しいですよね。