「スラット バリエーション編」「操作方法編」につづき、ウッドブラインド(木製ブラインド)のオプションや機能についてご紹介します。操作するときに便利だったり安全だったり、意匠性が向上したり、3社に共通するものももちろんありますが、メーカーごとに様々なオプションや機能が用意されています。
例えばブラインドメーカー3社で共通している機能やオプションとしては、ブラインドの丈(高さ)が微調整できる“高さ調整機能”や、上部ヘッドボックス部分に取り付けて意匠性を高めてくれる化粧カバーの“バランス”などがあります。タチカワブラインドとトーソーの2社は左右の操作位置が変えられるウッドブラインドもあります。
では、他にはどのようなオプションや機能があるのか、利便性と意匠性に分けて、メーカーごとに見ていきましょう。
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タチカワブラインド
〈安心、安全、便利な機能・オプション〉
・STS(静止チルト機構) ※標準搭載
ウッドブラインドを一番下まで降ろした状態でスラットの角度を調整しても、製品の高さが変わらないので、窓枠とのすき間が開かず、光漏れを最小限にしてくれます。
参考動画:STS(静止チルト機構)機能紹介
・マルチチェーンハンガー ※有料
小さな子どもの手の届かない高さにチェーンをさっと束ねるクリップとして、壁に固定した付属のフックに掛けると壁に掛けたまま操作ができます。
参考動画:安全対策のオプション部品「マルチチェーンハンガー」製品紹介
・セーフティーイコライザー ※有料
ポール操作の場合に、昇降操作をするコードの下についているタッセルの上部の昇降コードにつけます。コードに6kg以上の力が掛かると外れるようになっており、もし子どもが引っかかっても外れるので安心です。
〈意匠性を高めてくれる機能・オプション〉
・操作チェーン〈オプションカラー〉 ※無料
操作チェーンの樹脂ボール部分が透明のクリアカラーになっています。カラーはクリアホワイト・クリアベージュ・クリアブラウンの3色で、通常カラーに比べて操作チェーンが目立ちにくく、スタイリッシュな光沢感が楽しめます。
・ヘッドボックス[ナチュラルウッド] ※無料
ヘッドボックスの正面に木部材と同色の天然木(製品によっては樹脂)の板を使用して、ブラインドとの一体感も高まり窓まわりも美しく演出してくれます。※電動不可 ※左右転換機能・バランス 対応不可
・ウォームシリーズ ※有料
ヘッドボックスのチーク柄の木目デザインを取り入れた、木目のぬくもりを感じる仕上げにしてくれます。他製品とお揃いにしてコーディネートが楽しめます。また、上記ナチュラルウッドでは対応不可な、左右転換が可能です。
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トーソー(TOSO)
〈安心、安全、便利な機能・オプション〉
・自動降下機能 ※ベネウッドタッチのみ
降下もストップもワンタッチでできる便利な機能で3つのポイントがあります。
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1.ワンタッチコントロール
操作コードを一度軽く引くだけで自動でゆっくりブラインドが降下するので、すぐに窓から離れることができるので便利です。
2.障害物自動停止
降下途中にボトムレールが障害物に当たると自動的に止まってくれる安心機能です。障害物を取り除いてからウッドブラインドを少し上げると再度降下します。
3.スピードコントロール
スラットが急に効果することを防ぐために、降下スピードをコントロールする機能がついています。勢いよく降りてしまうこともなく、安全です。
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参考動画:ベネウッドタッチ 自動降下タイプ
・間仕切り仕様 ※無料
操作側のスラットを20mm短くしてヘッドボックスの真下から操作コードを出すようにすることで、表裏どちらからでも操作ができます。部屋と部屋を仕切りたいときに便利なオプションです。
・セパレート仕様 ※有料
1つのヘッドボックスで2台のブラインドを個別に操作できます。出入りするほうだけ上げることができるので便利です。価格も2台製作するよりお得になります。
〈意匠性を高めてくれるオプション〉
・カラーコンビネーション ※有料
スラットや各部品の色を自分で選んで、こだわりのウッドブラインドが作れます。メーカーホームページでカラーコンビネーションのイメージをシミュレーションすることも可能です。
▼カラーシミュレーションシステム
https://www.toso.co.jp/c-simulation/fitting-room/#wood
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ニチベイ(Nichibei)
〈安心、安全、便利な機能・オプション〉
・フレーム ※有料
防炎・耐水タイプでL字スラットが特徴のエルフォームFRスラット専用のオプションです。両サイドにフレームを付けることで、窓枠とブラインドのすき間からの視線をカットし、光漏れを低減してくれます。
〈意匠性を高めてくれる機能・オプション〉
・ラウンドエッジ スラット・ボトムレール ※有料
スラットとボトムレールの端部にR加工で丸みを施こすことで、木の優しさや温かみを感じさせてくれるオプションです。
・スラットと同一意匠のヘッドボックス ※標準仕様(電動以外のすべて)
正面と側面にスラット材を使用し、スラットと一体となったヘッドボックスで、正面から見ても横から見ても違和感がなく、自然で高級感のある仕上がりになっています。
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まとめ
スラットの角度を調整しても製品の高さが変わらないのはタチカワブラインドだけ。自動降下タイプで降下途中にボトムレールが障害物に当たると自動的に止まってくれるはトーソーだけ。スラットとヘッドボックスの角を丸く加工してくれるのはニチベイだけ。ウッドブラインドの3メーカーの機能やオプションにも、それぞれ違いや特徴があることがわかりました。
壁に固定できる「マルチチェーンハンガー」や、ボール部分が透明なオプションカラーの操作チェーンが選べるのは、チェーン操作があるタチカワブラインドならではのオプションです。トーソーについては、他社にはない「間仕切り仕様」や「セパレート仕様」といった、使い勝手が向上するオプションがあります。
ご自分の使いたいシーンや使い方をイメージしたときに、あったら嬉しい機能やオプションがあるか・・・ウッドブラインド選びのヒントのひとつとして、役立てていただけますと幸いです。
※2021年6月現在の製品情報です。
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