外から部屋に入る日射しを、スラット(羽根)を回転させることで調節することができるブラインド。しかし、意外と使用した後からしかわからないのが、ブラインドをたたんだ際にスラット(羽根)の重なりでできる「たたみ込み」です。普段ブラインドを使用している時は降ろしているので気づきにくいのですが、窓を開けるためにブラインドをたたむと、厚みで窓が小さく見える…かさばって部屋の雰囲気に合わないなどの落とし穴があります。こんなはずではなかった…とならないためにも、事前にだいたいの寸法を調べてみるのも一つの手になります。
今回はタチカワブラインドの製品で、「横型ブラインド(アルミブラインド)」「木製ブラインド」のたたみ込み寸法を、計算方法などを用いて紹介いたします。
・たたみ込み寸法とは?
ブラインドを全てたたみ上げた時の、ブラケット上端からボトムレール下端までの寸法のことをいいます。カーテンボックスにブラインドを取付ける場合、カーテンボックス深さまでのたたみ込み寸法商品にしていただくと、ブラインドを綺麗に納めていただくことができます。
・横型ブラインド(アルミブラインド)
検証商品:シルキー スラット幅25mm
《計算式》
製品高さ(mm)×22/1000+70(mm)=「たたみ込み寸法」
2000mm×22/1000+70mm=「114mm」
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シンプルで使いやすい、アルミ製ブラインド。スラット一枚一枚の厚みがとても薄いので、たたみ込み寸法は木製ブラインドと比べてかなり薄くなります。今回はスラット幅25mmの「シルキー」で、高さ2mの窓にブラインドを取付ける場合を計算してみます。たたみ込み寸法は「約114mm」。高さ2mの窓に対して、たたみ込み寸法が占める割合は6%程度になります。ブラインドをたたみ上げても、窓の外観を損ねる事はなさそうですね。
スラット幅15mmの「シルキーカーテン」の場合、スラット幅が狭いのでスラットの枚数が増えてきます。計算方法も変わりますが、幅25mmのスラットと比べると、「たたみ込み寸法」は増える傾向にあります。
・木製ブラインド
検証商品:フォレティア スラット幅35mm ループ式 ラダーコードタイプ
《たたみこみ目安》
※上記表は計算値となるため、実際の寸法とは異なる場合があります。
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取付けるだけで上質な雰囲気を生み出してくれる木製ブラインド。しかし、スラット一枚の厚みが約2mm程あるため、基本的にたたみ込み寸法が大きくなります。また、商品種類やスラットの羽根幅、ラダーテープの有無などで大幅に数値が変わってきます。今回はスラット幅35mm、操作方法ループ式、ラダーコードタイプの「フォレティア」で、高さ2mの窓に木製ブラインドを取付ける場合を目安表で確認します。たたみこみ寸法は「約310mm」。高さ2mの窓に対して、たたみ込み寸法が占める割合は15%になります。基本的に木製ブラインドは重量があるため、頻繁に開け閉めする窓に使われる方は少ないかと思いますが、たたんだ際は窓の1割~2割をブラインドが隠すと認識しておくと使いやすいと思います。
※ラダーテープ仕様(コード穴をラダーテープで隠し、意匠性を持たせるタイプ)の場合、ブラインドをたたみ上げた際にラダーテープが最大で90mmブラインドの前後に出っ張ります。カーテンボックスなどに取り付けられる場合は、こちらの奥行きも考慮されるとよいでしょう。
・まとめ
横型ブラインド(アルミブラインド)、木製ブラインドの「たたみ込み寸法」をご紹介いたしました。今回はタチカワブラインド製品のおおよその寸法になりますので、他社製品の場合、寸法は変わってきます。特に木製ブラインドは少しの違いで何十センチと変わってきますので、目安として参考になりましたら幸いです。※詳しい数値を調べられたい方は、専門店やブラインド販売店にご相談下さいませ。