暖かい季節、暑い季節は風を通すために窓をあける方が多いかと思います。しかし、窓を開けることで自然に虫や花粉などは、外から室内に入ってきますよね。それを窓装飾品（カーテン・ブラインドなど）で室内に入らないよう防ぐことができたなら、日々の生活はこれまで以上に快適に過ごすことができるはずです。今回は、カーテンやブラインドで虫や花粉を抑えることができる製品をご紹介致します。
・花粉をキャッチするカーテン
カーテンには、アレルギーの原因となる花粉をキャッチしてくれる「花粉キャッチ」カーテンがあります。このカーテンは生地が独自の繊維構造になっているため、一般的なレースカーテンの2倍以上のキャッチ率があり、外から室内へ入りやすい花粉やほこりの侵入を抑えてくれる効果があります。
また、室内に入ってしまった花粉やほこりは部屋の中で漂い続けます。こういった物質が室内で漂い続けるとアレルギーをおこす原因となりますが、花粉キャッチカーテンは室内に浮遊する花粉やほこり（ハウスダスト）もキャッチしてくれます。
※「抗アレル物質加工」も施されている製品であれば、キャッチした花粉・ハウスダストに含まれるアレル物質の働きを低減させる効果も期待することができます。
川島織物セルコン ME8589
なお、レースカーテンにキャッチされた花粉等はそのまま生地に残ってしまいますが、洗濯で簡単に洗い流すことができ、花粉の付着数をゼロにすることができます。また、繊維の構造そのものが花粉をキャッチしているので、洗濯してもキャッチ機能はそのまま残ります。花粉の季節や花粉の飛び終わり時期に洗濯いただくと、機能を効果的に使用することができるでしょう。
さらに、カーテン繊維に虫を寄せ付けにくい特殊加工を行うことで、防虫効果を発揮するレースカーテンもあります。花粉キャッチカーテンとは別の生地になりますが、カーテンを使用する場所の用途に合わせて生地機能を選び、カーテン効果をうまく生かしていきましょう。
川島織物セルコン ME8595
・花粉を99％カットするブラインド
花粉や昆虫の侵入を抑制するブラインドの試験販売が開始されています。園田製作所と近畿大学などが共同開発を行った製品で、枠に沿って銅線が水平に何本も張り巡らされている、窓枠に設置するタイプのブラインドになります。この銅線は周りを特殊な絶縁体で覆っているので、電圧を与えることで強力な静電気が発生し、静電気で昆虫や大気中の粒子状物質（PM2.5や花粉）を補足する仕組みです。※静電気は人が触れても痛みは感じません。
学校や公共施設などへの設置が見込まれており、設置された場所で花粉を99％程度カットする効果が確認されています。家庭用の販売は現在行われていないようですが、家庭用が実現することになれば、外からの花粉などを気にしないで室内に風を取り入れることができ、室内環境を快適に保つことができる画期的な製品だと思います。今後の展開がとても楽しみですね。
出典：近畿大学
・まとめ
花粉や虫の侵入を抑えることができる窓装飾品をご紹介致しました。窓装飾品には様々な種類がありますが、花粉をカットする機能を持つ製品はあまり見たことが無いという方も多いのではないでしょうか。近年では花粉やホコリ、PM2.5などの空気中物質でアレルギー症状が出る方も増えてきています。それを窓装飾品である程度抑えることができたなら、室内での症状を抑えることもできるかもしれません。室内の花粉などが気になる方は、一度検討されてみてはいかがでしょうか。
