日本の部屋は、海外に比べると狭いと言われます。特に都会の住宅は顕著になってきており、賃貸で借りる部屋は広くなるほど高額になるため、狭い部屋を借りている一人暮らしの方は多いのではないでしょうか。そんな住まいを少しでも広く感じるようにしたい。そんな時は、部屋を広く感じさせるポイントを抑えてみると、広がりを感じる空間を作れるはずです。
・お部屋選び
部屋を広く見せたい場合は、天井・壁・床の色が重要です。部屋の大部分を占めるこの3つの色が、部屋の印象を大きく左右してくるのです。部屋を広く見せたいのであれば、白っぽい内装(白・ベージュ・ライトグレー)がいいでしょう。白は膨張色になるので、室内を広く見せる効果があります。
しかし、部屋全部を白っぽい内装に統一することは難しいこともあります。この場合は床に色を持ってくると、床に重みが出て安定し、天井が明るいことで高さと広がりがある空間を演出することができます。
・インテリア選び
天井・壁・床の次に部屋の大きな面積を占めるのが、窓装飾品(カーテン・ブラインドなど)や家具、ラグなどです。こういったインテリアも白をベースにコーディネートすることで、狭さを感じにくい空間にすることができます。
また、広い部屋では優雅に見えるカーテンですが、狭い部屋では室内側に出てくる(レールが室内側に出る)ことで迫り感を受けたり、開けた際に両サイドに布だまりができることで窓周りにもたつき感が出てきます。そこをブラインドやロールスクリーンにすると開けた際にもコンパクトに収まり、室内側に出ていても窓周りがすっきりするので、狭い部屋でも圧迫感を感じにくくなってくれます。
また、床面は多く見せると、部屋を広く感じさせることができます。狭い部屋ではラグのサイズを小さくする、ラグを明るめの色にする、ラグを床が見えるよう配置することで、室内を広くみせるようにすることができます。
・寒色を使う
白やベージュなどの薄い色だけで室内を統一するだけでは味気ない。他の色も使っていきたい。そういう方は、寒色(青や青紫)を取り入れてみましょう。寒色は「後退色」と呼ばれる、奥行きを感じる色合いになるので、取り入れることで部屋に奥行きを出してくれます。
逆に暖色(赤やオレンジ)は「進出色」と呼ばれる、迫りを感じる色合いです。室内に取り入れると圧迫感を感じやすい色合いなので、狭い部屋に取り入れると部屋を狭く感じやすくなってしまいます。
寒色では寒さを感じるという方は、緑色や紫色などの中性色を用いていただくといいでしょう。
・家具を配置する
家具を配置する際は、室内の片側や両サイドに家具を置くなどして、入り口から突き当りの奥までを見通すことができる空間の「抜け」を作りましょう。視線が遮られることなく奥まで抜けることで、部屋の広さを感じやすくなります。また、配置する家具は背丈の低いものを使用すると圧迫感が感じにくく、目線の位置が下がることで天井を高く感じることができるようになります。
・まとめ
狭い部屋を広く感じさせるポイントをご紹介致しました。お部屋のテイストや希望されるインテリアコーディネートによって選択肢は様々ありますが、特に1Kや1LDKなど狭い部屋にお住いの方は、室内にブラインドを採用していただくと、室内を広く感じさせるポイントの一つになるでしょう。沢山のポイントを抑えて、広がりを感じる室内を作っていきたいですね。