ブラインドの特徴といえば、スラット(羽根)の角度を調整して外から入る光を「調光」することができる事です。そして、実はそれに付随した特徴がもう一つあります。それは、ブラインドを降ろした(閉めた)状態でスラットの角度を調整し、外からの風を「調風」して採り入れることができる点です。今回は、この風を採り入れる際に注意したい点をご紹介いたします。
・ブラインドの強み
アルミブラインドはスラットの重なりでできた窓装飾品です。スラットとスラットの隙間を調整することで、プライバシーを確保しながら、室内への風の流れを作ることができます。これはブラインドならではの特徴で、一枚の生地からできたカーテンレースやプリーツスクリーンには真似ができない優れた部分です。レースなどでプライバシーを確保しようとすると、生地が厚くなり、風の通りが悪くなってしまうからです。
ブラインドなら隙間から自然に風を通すことができるので、室内を常に快適な空気感に保ってくれるでしょう。しかしこの便利な機能、風が弱い時は問題ないのですが、風が強い時は注意が必要になります。
・風が強い時
強い風が吹くと、ブラインドが風に煽られるのを皆さんご存知でしょうか?アルミブラインドは軽くて扱いやすい分、風が強いとブラインドが風に吹かれやすくなり、窓枠や壁に当たります。壁などに接触することで音がなったり、接触した衝撃でブラインドが折れ曲がる危険性が出てきます。
そうならないための解消法の一つに、窓枠内にぴったりのブラインドを取付ける方法があります。窓枠より大きいブラインドを正面付けした場合は、煽られたブラインドが戻る際に壁や窓枠に当たります。窓枠内に天井付けされたブラインドなら、窓枠内に戻ることで当たりづらくなり、接触音が少なくなってくれます。
・振れを防止する
風が強い時、アルミブラインドは必ず振れます。その振れを解消する部品がいくつか発売されていますので、ブラインドが周りに干渉して欲しくない方はこちらを利用しましょう。まず1つ目は「あふりどめ(タチカワブラインド)」。(他社では「振れ止め(TOSO)」「振れ止めホルダー(ニチベイ)」)窓枠にネジで固定する部品で、そこにブラインドのボトムレールを挟むことでブラインドの振れを抑えてくれます。※ニチベイでは両面テープでも固定できます。
2つ目は「振れ止めコード」です。タチカワでのみ販売されている部品で、ブラインドの両端部分にコードを張り、窓枠の下部で固定することで、ブラインドを上げている状態でもブラインドの振れを抑えてくれます。
また、TOSOでは強い風に対応したブラインドも販売されています。ブラインドの両端にガイドコードを通し、スラット(羽根)が風によって反転しないよう一枚一枚ラダーコードで挟みこんだタイプです。スラットの厚さも通常の30%アップしていますので、通常のアルミブラインドよりも丈夫に作られています。
・木製ブラインド
木製ブラインドを使用することも、風によるブラインドのバタつきを抑える手段の一つになります。スラットの一枚一枚に厚みがあるので、木製ブラインド自体に重量があり、風で煽られにくいのです。また、スラットの厚みがあることで強度があり、折れ曲がるなどの心配をする必要がないでしょう。
・まとめ
ブラインドで風を採り入れる際の注意点をご紹介いたしました。風を採り入れる時だけでなく、普段使用している時でもブラインドの振れは気になる事があります。窓を閉めてブラインドを使用されている方はあまり問題ありませんが、振れを抑える対策をしておくと、ブラインドの破損や干渉音を気にせず使用することができます。気になる方は是非購入前に対策下さいませ。
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