夏の電気代対策や遮熱対策として、注目を集めているのが屋外用ロールスクリーンです。今回は、住宅にも商業施設にも導入しやすい、デザイン性と機能性を兼ね備えた、トーソー(TOSO)が販売している「マイテックアウター」をご紹介します。
夏の電気代、窓まわりから見直してみませんか?
ここ数年、日本の夏は「危険な暑さ」と形容されることが増えてきました。気象庁の統計によると、東京をはじめとする都市部では、過去30年で猛暑日の発生回数が2倍以上に増加しており、地球温暖化の影響が肌で感じられるようになっています。
特に都市部ではヒートアイランド現象により、夜になっても気温が下がりにくい熱帯夜の日も増え、冷房の稼働時間は年々長くなっています。
そして、住宅においては、夏の熱気のおよそ7割は窓から侵入してくると言われています。とくに南向きや西向きの窓は、真夏になると強烈な直射日光が差し込み、室温を一気に上昇させます。つまり、窓まわりの対策がとても重要ということです。
猛暑日や熱帯夜の増加でエアコンの稼働時間が長くなり、かつ、電気代等エネルギー価格は高騰して、家庭や店舗の光熱費への負担はますます増加しています。そこで、注目したいのが「そもそも日差しを室内に入れない」、“外からの遮熱”という考え方です。
「マイテックアウター」の主な特長
-
外からの遮熱で冷房効率アップ

(参考元:TOSO「ロールスクリーン」カタログ)
外側にロールスクリーンを取り付けると、日射熱が82%カットされた実験結果が出ています。なぜこんなに遮熱効果が高いのか?
それは、太陽の熱がガラスに到達する前に遮断されることで、ガラスの加熱を防ぎ、室内への熱の侵入を抑えられるからです。そうすることで、室温の上昇そのものを防ぎ、冷房効率を大きく高めることができるのです。
-
用途に合わせて選べる2タイプ
「クラッチタイプ」と「ノンクラッチタイプ」の2タイプがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
クラッチタイプ
・両サイドにガイドワイヤーが付いているので、スクリーンがバタつかない
・好きな位置で止められるので、プライバシーを守りつつ、窓を開けて風を通してもバタつかない
ノンクラッチタイプ
・ガイドワイヤーがなく、ボトム固定フックに引っ掛けて止めるタイプ
・途中で止めることはできないが、ボトムフリーのためベランダの手すり等にボトムを固定することができる(オプション金具必要)
-
使い勝手に配慮されたデザイン
日々の操作にも配慮されたデザインになっています。
- スローストップ収納…ダブルブレーキ構造により、ゆっくり静かに巻き上がります
- プルコード収納…ボトムレールの溝にプルコードが差し込めるので、邪魔になったりバタバタしません
- 操作しやすいボトム…屋内から手をかけて操作しやすい、人間工学に基づいてデザインされたボトムです
-
さまざまな設置条件にも対応可能
天井付け、正面付けはもちろん、取付金具もすっきりした”スリムタイプ”から、シャッターがついていたりする場合に前に大きく出せる”持ち出し金具”、外壁に穴をあけたくない(あけられない)ときの”サッシ枠固定金具”など、さまざまな設置条件に柔軟に対応できます。
どんな場所におすすめ?使用シーン別の活用例
【住宅】での活用
- 南面や西面の大開口に:午後からの強烈な日差しを軽減
- 子ども部屋や寝室の暑さ対策に:安眠環境の確保
- 窓際の家具や床材の日焼け防止にも有効
【店舗・施設】での活用
- カフェや飲食店のガラス面に:お客様の快適性をアップ
- 教育施設・病院などの公共建築:SDGsに配慮した建材提案として活用可能
導入前によくある不安とその解決策
「工事が大掛かりになりそう」→ 実はシンプルな施工です
ドリルで下穴をあけて、防水のためコーキング材を流し入れたら、取付ビスでブラケットを取り付けて、ロールスクリーンを固定する。意外とシンプルな施工で、施工対象の窓まわりを事前にチェックしておくことで、スムーズに設置できます。
「費用が高そう」→ 思ったほど高くはないです
屋内用のロールスクリーンに比べると、確かに少し費用は高くなります。例えば屋内、屋外両方で採用されている「カイト」を横幅2000mm×高さ2000mmで作った場合、屋内用(マイテック)は「54,000円」、屋外用(マイテックアウター)は「63,200円」です。(※クラッチタイプの場合)電気代削減のメリットを長期的に見た場合、この差は決して大きくないと思います。
「景観が悪くならないか不安」→ デザイン性も高いです
部品色は建物やサッシの色に合わせやすい「シルバー」か「ブラウン」の2色が用意されています。また、スリムブラケットを使用すると、よりスッキリとした納まりになります。住宅街でも圧迫感のない仕上がりで、外観のアクセントとしてデザインの一部にもなります。
まとめ:外からの遮熱で、夏の暮らしをもっと快適に。
地球温暖化の影響で、年々厳しさを増す日本の夏。そんな中で注目されているのが、“外から遮る”という新しい発想の遮熱対策です。TOSOの「マイテックアウター」は、室温の上昇を根本から防ぎ、冷房効率を高めて電気代の節約にも貢献してくれる、今の時代にぴったりのアイテムです。
シンプルな施工性と洗練されたデザイン性を兼ね備え、住宅でも商業施設でも幅広く活用可能。クラッチ/ノンクラッチの2タイプや、充実した取付オプションも用意されており、設置環境に合わせた柔軟な対応ができるのも魅力です。
猛暑日や熱帯夜、そして高騰する電気代に悩む前に──。窓の外から遮る「マイテックアウター」を取り入れて、夏の暮らしをもっと快適に、そして賢くアップデートしてみてはどうでしょうか?