デザイン性が高く、リビングや吹き抜けなど、大きな窓に人気の縦型ブラインド(バーチカルブラインド)。すっきりとした縦のラインが印象的で、取り付けるだけでお部屋をスタイリッシュにおしゃれな空間にしてくれます。ルーバー(羽根)から縦に差し込む光が印象的ではありますが、これからの季節気になるのは日射熱。縦型ブラインドでの遮熱対策はどうなのか?縦型ブラインドにも遮熱効果のあるルーバーがあります。まず今回は、遮熱マーク表示があるルーバーを見ていきましょう。
遮熱マークとは
一般社団法人日本インテリアファブリックス協会(NIF)が表示共同化のために統一し商標登録した機能性表示マークです。有名なのは防炎マークや遮光マークでしょうか。この中のひとつに「遮熱マーク」があります。遮熱マークは、シアー生地ともいわれる薄地で透明感のある、光が透ける生地に対してNIFが定める基準をクリアした場合に付けられています。「遮熱レース」とも呼ばれるシアーカーテンがこれにあたるのですが、遮熱効果のある布製ブラインド(バーチカルブラインド・プリーツスクリーン・ロールスクリーンなど)についていも、遮熱レースの規格に準拠したものは(遮光スクリーンを除く)同様に扱うと定められているため、縦型ブラインドのルーバーにも遮熱マークをつけることができます。
遮熱マーク商品紹介
・ニチベイ シュクル遮熱
掲載カタログ:アルペジオ
生地組成:ポリエステル100%
ざっくりと織られた糸がナチュラルな印象のシースルー生地です。繊維に含まれる特殊なセラミックが熱線を反射することで、室内への熱の流入を抑えてくれます。
・ニチベイ リシュ遮熱
掲載カタログ:アルペジオ
生地組成:ポリエステル100%
優しい色合いで少し透け感のある生地です。シュクル遮熱と同じく、繊維に含まれる特殊なセラミックが熱線を反射することで、室内への熱の流入を抑えてくれます。
・ニチベイ シルバースクリーン
掲載カタログ:アルペジオ / ソーラーV
生地組成:ガラス繊維36%・PVC64%(裏面アルミ蒸着)
ガラス繊維でできた生地はメッシュ構造のシースルーなので、採光性・眺望性を保ちつつ、裏面にアルミ蒸着加工をすることで高い日射熱反射効果があります。
・ニチベイ ミラーセンターレース
掲載カタログ:アルペジオ / ソーラーV
生地組成:ポリエステル100%
ドレープ生地(不透明生地)と交互に組み合わせるセンターレーススタイルの際に使用するレース生地です。裏面生地に光沢のある糸を編み込んで光を反射させるミラー効果でプライバシー対策はもちろん、繊維に含まれる特殊な金属酸化物が日射熱を反射することで、室内の気温上昇を抑えてくれます。
まとめ
遮熱マークはひとつの参考基準ではありますが、先にも説明の通り、シアー生地のみ対象となっています。国内大手ブラインドメーカー3社(タチカワブラインド・トーソー・ニチベイ)ともに、遮熱マーク付きではなくても遮熱効果があるルーバーがあり、光を通すものから遮光性があるものまでさまざまです。また次回、このような遮熱ルーバーについてご紹介したいと思います。
※2019年3月現在の製品情報です。