ウッドブラインドの特長といえば、美しいスラット(羽根)の木目です。この美しさが、部屋に優しい雰囲気や温もりを与えてくれているといっても過言ではありません。しかし、使用されている木材は天然木と表記されていますが、木材にも様々な種類があり、木材によって材質や木目が変わってきます。今回はウッドブラインドに使用されている木材をご紹介します。
・バスウッド(Basswood)
北米の中央部や東部で生息する樹木で、シナノキ科の広葉樹になります。比較的成長するスピードが早い樹種で、乾燥させやすく、乾燥後は変形が少なく安定しています。また、加工性に優れ、のこぎりやカンナなどによる加工は容易に行うことができます。腐食や虫害などには弱い為、腐食しやすい環境での使用は控えた方が無難ですが、防腐剤による処理は容易に行うことができる特徴があります。
軽量で狂いが少ない特徴があるため、最もウッドブラインドの材料として使用されています。
・桐
北海道から南側の全国にかけて分布している、ゴマノハグサ科キリ属の落葉広葉樹です。日本の木材の中で最も軽い木材で、吸湿性に優れており、狂いにくいという特徴のある樹種です。熱伝導率が極めて低く、発火しにくいため、大事なものを納めておく為の家財の材料として使われることが多いようです。ウッドブラインドにも適している素材です。
・樺
北海道から本州中部にかけて分布している、カバノキ科の広葉樹です。乾燥後の反りや狂いが少ないため、非常に安定している木材です。加工性に優れているため、カンナなどによる加工が容易に行えます。強度は高く、摩耗にも強いので、フローリングなどの内装材やドアなどの建具など、多岐に使用されています。
・アバチ材
アフリカの中央部や西アフリカに分布している樹木で、アオギリ科の針葉樹です。基本的に軽く、柔らかい材質で、乾燥させやすく、避けやひび割れがおこりにくい木材です。乾燥中、乾燥後の狂いもあまりおこりません。
・樹脂製
天然木の雰囲気を醸し出す凹凸やプリント加工が施された樹脂製のスラットです。樹脂でできているので、浴室やキッチンなどの水回りに取り付けることも可能です。また、スラットを水拭きすることもできるので、日々のお手入れも手軽にできます。
・まとめ
ウッドブラインドに使用されている木材をご紹介しました。ウッドブラインドに使用されている木材には、スラットが曲がりにくいよう変形しにくく、操作時に操作が軽くなるよう軽い性質が求められます。そういった木材の中でも「バスウッド」がウッドブラインドに最も使用されているようですね。また、樹脂製のタイプなら、防炎性もあり、水回りでも気軽に使用することができます。ウッドブラインド検討の際に参考いただけましたら幸いです。
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