ブラインドは、部屋の印象を大きく左右する“面積の大きいインテリア”です。
でも、いざ選ぶとなると「どの色が似合うのかわからない…」「部屋と合わなかったらどうしよう」と悩む方がとても多いアイテムでもあります。
今回は、初心者でも失敗しない色合わせの基本から、部屋のテイスト別・床や壁との相性・素材別の色の見え方まで、分かりやすく紹介します。
1. ブラインドの色選びで失敗しやすいポイント
まず知っておきたいのは、色選びで失敗しやすい“盲点”。ここを理解しておきましょう。
① 部屋全体の色バランスを見ていない
家具・床・壁・カーテン…インテリアには多くの色が存在します。
この中でブラインドだけ浮いてしまうと、どこか落ち着かない印象になってしまいます。
② 光の当たり方で色が変わる
南向き、北向き、照明の種類によって、同じ色でも見え方が異なります。
サンプルを昼夜で確認しないと、仕上がりがイメージと違うことも。
③ 素材によって色の印象が激変
アルミ・ウッド・ファブリック・樹脂。
素材の質感によって光の反射が変わるため、同じ「ホワイト」でも雰囲気がまったく違って見えます。
この3つを踏まえて、ここからは「どう選べば間違いないのか」を紹介していきます。
2. 部屋のテイストに合わせた色選びの基本
まずは“部屋の雰囲気”から考えると失敗が少なくなります。テイスト別の“相性のいい色”を紹介します。

● ナチュラル・北欧テイスト
- アイボリー
- ライトベージュ
- ナチュラルウッド
白や木目が多い部屋には、やさしい色が馴染みます。自然光を柔らかく見せる点でも相性◎。
● シンプル・ミニマル
- ホワイト
- ライトグレー
- シルバー(アルミ)
圧迫感を出さず、部屋の線を整えてくれる色です。家具が少ない部屋でも洗練されて見えます。
● ホテルライク・上品な部屋
- ダークブラウン
- ダークグレー
- ウォールナット系
空間に深みが生まれ、重厚感が増します。夜の照明との相性も良い色味です。

● 男前・インダストリアル
- ブラック
- マットグレー
- 濃いウッド
引き締め効果があり、空間にメリハリが生まれます。
POINT!
迷ったら、「部屋のテイスト × ブラインドの色」で考えると最短で決まりますよ。
3. 壁・床・家具との相性で色を決める方法
色合わせで最重要といえるのが「他のインテリアとの相性」。
ここを押さえると仕上がりの統一感が圧倒的に変わります。
① 壁の色に合わせる(失敗しない鉄板)
日本の住宅で最も多い“白い壁”。
この場合は、以下が特に相性が良いです。
- ホワイト
- アイボリー
- ライトグレー
壁になじむため部屋が広く見え、何年使っても飽きにくいのがメリットです。

② 床の色とリンクさせる
床と近いトーンにすると、空間のつながりが自然になります。
- 明るいフローリング → アイボリー・ナチュラルウッド
- ダークブラウン床 → ブラウン・ウォールナット
- グレーフロア → グレー系がベストバランス
③ 大型家具と色を揃える
ソファ・テレビボード・ダイニングセットなど“大きい面積”と合わせると、視覚的なまとまりが生まれます。
例えば…
- 白いテレビボード → ホワイトブラインド
- ウォールナット家具 → ダークウッドブラインド
部屋の主役の近くにあるブラインドの色が揃うと、全体の印象がグッと整います。
4. 素材によって色の見え方が変わる
ここを知らないと「色は合っているのに雰囲気が違う…」というミスが起こります。
● アルミブラインド
- くっきりシャープ
- 明るい色は反射で白っぽく見えやすい
- グレーはややクールに見える
ミニマル空間やワークスペース向き。
● ウッドブラインド
- 光の吸収が多く、落ち着いた雰囲気
- ホワイトでもあたたかく見える
- ダークブラウンは高級感が出やすい
リビング・寝室など“くつろぎの空間”と相性抜群。
● 樹脂(フェイクウッド)
- 色の再現性が高い
- 水回りでも使える
- 白系はほどよいマット感で使いやすい
キッチン・洗面所にもおすすめ。
● ファブリック(ロールスクリーン系)
- 光の透け感で色が変化
- ホワイトは柔らかく、グレーは上品に
部屋をやさしく見せたい人に向いています。

素材と色が合っていると、完成後の“美しさ”が格段に変わります。
5. 日当たり・照明によって色の見え方が変わる
色合わせで見落とされがちなのが「光」。
● 南向き
黄色みのある明るい光 → 白系は暖かく見える
→ グレーは少しベージュ寄りに見えることも。
● 北向き
青みのある柔らかい光 → グレー・ブルー系が美しく見える
→ ベージュはやや沈む場合あり。
● 西日
光が強く、色味が濃く見えやすい
→ 暖色系が強く出るため淡い色がおすすめ。
● 夜(照明)
電球色の下ではベージュが温かい印象に
昼白色の下では白・グレーがすっきり見える
サンプルをもらって昼・夕方・夜と3回見ることをおすすめします。
6. 迷った時に使える「3色ルール」
部屋をおしゃれに見せる基本は “3色以内”。
● 70%:ベースカラー(壁・床)
● 25%:メインカラー(家具)
● 5%:アクセントカラー(小物)
ブラインドは「メインカラー」か「ベースカラー」に揃えると整います。アクセントにする場合は、ブラックや深いグレーなどコントラストの強い色が効果的です。
7. 実践!色選びの手順(この順番がベスト)
- 部屋の写真を撮る
- 壁・床・家具の色を確認する
- ベース・メイン・アクセントの配色を決める
- ブラインドを“ベース”か“メイン”に合わせる
- 候補色を3つに絞る
- サンプル請求 → 昼夜でチェック
この流れで進めると、ほとんどの人が失敗なく選べます!

8. まとめ
ブラインドの色選びで迷うのは、当然です。色合わせは「部屋全体を見る」とうまくいくということを覚えておきましょう。色は光によって変わり、素材によっても印象が大きく変わるため、単体の色だけで判断すると難しいからです。
ですが、「部屋全体の色バランス」「テイスト・床・壁との相性」「素材別の見え方」
この3つを押さえれば、初心者でも驚くほど簡単に“ベストな色”が見つかります。
あなたの部屋の雰囲気に合ったブラインドを選んで、毎日の暮らしをもっと快適に美しくしてみてください。
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