逆巻きってなに?初心者でもわかるロールスクリーンの巻き方向と選び方

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窓のハンドルや出窓のフチにスクリーンがぶつかってしまい、下まで降ろせない…そんなお悩みはありませんか?実はそれ、「逆巻き」にすればスマートに解決できます。

この記事では、逆巻きロールスクリーンの意味とメリット、注意点、よくある疑問まで、女性一人でも失敗せず設置できるよう、図解つきでやさしく解説します。ぜひご参考ください。

 

逆巻きとは?通常巻きとの違い解説

逆巻き=“外巻き”とも呼ばれる巻取り方向

ロールスクリーン 逆巻きの説明

ロールスクリーンには、巻取り方法が2通りあります。

  • 通常巻き(内巻き):スクリーンが本体の裏側から出て、窓に密着して垂れ下がる。
  • 逆巻き(外巻き):スクリーンが本体の表側から手前に垂れ下がる。

見た目がシンプルな通常巻きに対し、逆巻きは「スクリーンが前に出る」のが特徴です。この “手前に垂れる” たった約3cm程度の差が、ハンドル干渉や見映えに大きな違いを生みます。

また、メーカーによって呼称の違いもあります。

メーカー 逆巻き関連の呼称
タチカワブラインド 逆巻使い
トーソー スクリーン逆巻仕様
ニチベイ 逆巻き仕様

なぜ逆巻きが必要?3つの代表シーン

逆巻きは、以下のようなケースで特に有効です。

  1. ハンドル・レバー・取っ手のある窓
    → 通常巻きだと干渉して途中までしか降りないが、逆巻きなら手前を通って回避できる。窓のハンドルが引っかかる場合
  2. 壁面に正面付けで取り付ける際、窓枠に出っ張りがある
    → 窓枠の厚みにスクリーンが引っかからずに昇降できる。窓枠の出っ張りに引っかかる場合
  3. コーナー窓
    →コーナー部分のすき間を最小限に抑えられるので、光漏れが少なくなる。コーナー窓の隙間を少なくする場合

参考リンク ▶ タチカワブラインド「ラルクシールド」デジタルカタログ

 

逆巻きで得られる3つのメリット

  1. 障害物をよけてスムーズに開閉できる
    窓のハンドルや出窓の段差を回避しながら、スクリーンを最後まで下ろせます。
  2. フラットな面が保たれる
    壁から少し離れて垂れるため、シルエットがすっきりと直線的に見えます。
  3. スマートな設置感が得られる
    ロールの芯が見えにくく、家具や建具とのバランスも良くなります。

 

逆巻きの注意点&デメリット

逆巻きには利点が多い一方で、正面付けの場合、壁との間に隙間ができるため、通常タイプよりサイドから光が漏れが大きくなります。遮光性を上げたい場合は、窓枠より左右5cm以上、大きめに作るといいでしょう。

設置したい窓の状況を踏まえて、あらかじめ巻き方向を指定するかを選びましょう。

 

あとから逆巻き風にできる裏ワザ(窓枠内  天井付け限定)

逆巻き仕様のロールスクリーン

通常仕様のロールスクリーンを買ったけれど、逆巻きにしないといけない!と後から気づいた場合、ブラケットを“逆向き”に取り付けることで擬似的に逆巻き(外巻き)風に使えます。

ただし、窓枠内に取り付ける〈天井付け〉にしか応用できない点と、表裏差の少ない無地生地を選ぶことがポイントです。

ブラケット向きを逆にする簡易手順

  1. ブラケットの前後の向きをを入れ替えて“背面”が室内側を向くように固定
  2. 生地が手前に垂れるようにブラケットにはめ込む
  3. 全降ろし・全巻き上げテストで干渉や傾きをチェック

逆巻き風にする際のデメリット

  • 操作側が反対になる
    本来右操作なら左操作へ、左操作なら右操作へとチェーン(コード)の位置が入れ替わる。
  • 上げ下げの動きも逆転する
    チェーンを「引き下げる→上がる/引き上げる→下がる」といった、通常とは逆の操作感になる。
  • 製品ラベルが室内側に露出する
    防炎ラベルや製品シールなど、本来は裏面(窓側)に隠れる表示が表側(室内側)に出るため見映えを損ねる。

この裏ワザは“どうしても逆巻きが必要だけれど買い替えは避けたい”ときの応急策です。見た目や操作性を重視する場合は、購入前にしっかり見極めて、正規の逆巻き仕様をオーダーするのがベストです。

 

逆巻きに関するQ&A

FAQ

  1. どの生地でも逆巻きにすることはできますか?
    A. 生地によっては対応不可の場合もあります。メーカーや購入店に確認をしてください。
  2. 遮光ロールスクリーンで逆巻きにすると光漏れしますか?
    A. 完全遮光タイプでも、壁との隙間から光が漏れる場合があります。正面付けの場合、生地が壁を覆う面積を広げることで、サイドと下端からの光漏れを最小化できます。
  3. 逆巻きの場合、操作チェーンはどちら側が使いやすいですか?
    A. 操作位置の選択は、通常でも逆巻きでも使いやすさは同じです。基本的に右操作が多いですが、設置場所や利き手に合わせて左右を選択してください。

 

まとめ

ロールスクリーンに「逆巻き」ができることを知らなかった人も多いのではないでしょうか。逆巻きにすることで、手前に干渉せずに全開閉できたり、インテリアの印象が変わったりもします。

ロールスクリーンを設置しようと思っている場合は、設置状況を確認して、「逆巻き」がぴったりなら、ぜひチャレンジして、逆巻き対応ロールスクリーンで快適&スタイリッシュな暮らしを実現してください。

 

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