ブラインドで“西日地獄”を回避!遮熱・UV・色の選び方ガイド

[投稿日] [更新日]

夕方になると部屋に強烈な西日が差し込み、暑さとまぶしさで居心地が悪くなる…。そんな「西日地獄」に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。特に夏場や西向きのお部屋では、冷房の効きが悪くなったり、室温がぐんぐん上がったりして大変です。

そこで今回は、遮熱効果・UVカット性能・色選びという3つの視点から、快適なブラインド選びをわかりやすく解説します。「今年こそ西日対策をしたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

西日

そもそもなぜ西日がこんなに厄介なのか?

西日が厄介な理由は、主に次の3つです。

  • 日差しの角度が低く、室内に直射しやすい
  • 紫外線量が非常に多く、家具や床が劣化しやすい
  • 夕方以降も室温が上がり続け、熱がこもりやすい

西日は単なる「まぶしい光」ではありません。放置していると、室内の温度が急上昇し、冷房効率の低下や熱中症リスクの増大にもつながります。特に午後3時〜6時頃にかけて、外気温と比べても室温がぐんと高くなるのが特徴です。

つまり、西日地獄を回避するポイントは暑さを遮る「遮熱」と、紫外線対策の「UVカット」!西日対策は単なる快適さだけでなく「健康」「省エネ」の観点からも非常に重要なのです。

 

遮熱・UVカットできるブラインドの種類と特徴

西日対策には、遮熱性能・UVカット機能を持ったブラインドを選ぶのが効果的です。では、どのようなブラインドを選べばいいのでしょう?

【遮熱】

遮熱に強い素材としては、以下のブラインドが挙げられます。

・遮熱スラットのアルミブラインド
・遮熱加工のファブリックブラインド(バーチカルブラインド・ロールスクリーンなど)

アルミブラインドなら「遮熱スラット」を選ぶと、特殊な遮熱コートの効果により、普通のスラットより反射率が高く、日射熱をよりカットしてくれるので、室内への熱の流入を抑えてくれます。

ファブリックブラインド(バーチカルブラインド・ロールスクリーンなど)を選ぶときは、生地に遮熱マークが付いていたり、生地名に「遮熱」と入っていたりします。そのような生地を選ぶといいでしょう。

トーソー ロールスクリーン トリアスプレーン遮熱

TOSO「トリアスプレーン遮熱」

【UVカット】

UVカットについては、ファブリックブラインドで透け感のある生地のときに注目して欲しい機能です。なぜなら、先ずアルミブラインドは素材自体がアルミ(金属)なのでもともと紫外線を通さないからです。同様に透け感のない生地も、”光を通さない=自然に高いUVカット効果がある”ということになります。

透け感のあるファブリックブラインド生地を選ぶときは、「遮熱」と「UVカット」に注目して欲しいと思います。もちろん日射反射率もUVカット率も品番によって異なるので、より高い効果を求めたい場合は、カタログに記載されている数値を確認するといいですよ。

遮熱もUVカットも両方の機能を備えた生地ももちろんあるので、ファブリックブラインドを選ぶ際には検討してみてはいかがでしょうか。

トーソー バーチカルブラインド スズカ遮熱

TOSO「スズカ遮熱」

さらに、ここで少し注意したいのが、「遮光ブラインド」と「遮熱ブラインド」は似て非なるもの、ということです。

・遮光ブラインド=光を遮る性能重視(必ずしも遮熱性は高くない)
・遮熱ブラインド=熱の進入を抑えることが目的(光は多少通す場合あり)

パッと見では分かりにくいので、必ず製品説明やカタログで「遮熱性能」が明記されているか確認しましょう。

 

色選びが効果を左右する!遮熱に有利なブラインドカラーとは?

タチカワ シルキー 遮熱スラット

タチカワブラインド「T-2883(グロスレス遮熱)」

実は、ブラインドの「色」も遮熱効果に大きく影響します。一般的には、以下のような傾向があります。

・白・淡色系:熱を反射するため遮熱効果が高い
・黒・濃色系:熱を吸収しやすく室温が上がりやすい

服の色で体感温度が違ってくる理屈と同じです。つまり、遮熱を重視するなら、白やベージュ、薄いグレーなど淡い色合いのブラインドを選ぶのが正解です。

しかし、インテリアの好みや、部屋のイメージで濃色系を取り付けたい場合もあるでしょう。そのような時は、遮熱加工が施されているものを選ぶようにしてください。サーモグラフィー測定結果でもわかるように、遮熱加工の有無で、同じ色でもずいぶん表面温度が違うことがわかると思います。

デザイン性も大切ですが、特に真夏の西日対策を重視するなら、「見た目だけで色を選ばない」「機能性も確認する」ことも大切なポイントです。

 

遮熱・UV対策におすすめのブラインド選びと活用ポイント

タチカワブラインド ブラインド カーテン 併用例

(ブラインドとカーテンの併用例)

・遮熱性能があるか?
・(透け感のあるファブリック生地なら)UVカット機能があるか?
・(遮熱性能がないなら)白やベージュなど明るい色を選べているか?

この3点を考慮しつつ、さらに効果を高めたいなら、以下のような工夫もおすすめです。

・室外側に「オーニング」や「シェード」を設置して二重防御
古くから日本の住宅で簾(スダレ)やよしずが好まれてきたように、室外側に取り付けると遮熱効果はさらに高まります。
※ 参考記事 ▶ 室内ではなく屋外に取り付ける「外付けブラインド」とは?

・隙間から漏れる熱を防ぐため、カーテンも併用
調光と通風を調整できるブラインドの特性として、スラット間の隙間はどうしても発生します。 また取付け方法によっては窓枠に隙間が必ずできます。ここから入る熱を最小限に抑える対策として、カーテンとの併用もおすすめです。

・タイマー設定の電動ブラインドで自動開閉し、室温管理を最適化
スマートフォンやスマートスピーカーでブラインドを遠隔操作できる電動ブラインドなら、タイマー設定ができる場合があります。西日が強い時間にブラインドを降ろす設定にしておけば、家に帰ったら蒸し風呂…というようなことを防げます。
※ 参考記事 ▶ ブラインドのIOT化には沢山のメリットがあるのをご存じですか?

これらを組み合わせることで、エアコン代も節約でき、より快適な住環境が手に入ります。

 

まとめ

西日対策は、単なる「暑さ」「まぶしさ」を防ぐだけでなく、室温管理・健康維持・省エネにも繋がる重要なテーマです。

ブラインドを選ぶ際には、
【遮熱性能】+【UVカット率】+【色選び】
の3つをしっかり押さえ、効果的に活用していきましょう。

夏の西日地獄を乗り切るブラインド選びの参考になりましたら幸いです!

 

関連商品

遮熱ブラインド 商品一覧 購入ページへ
遮熱ブラインド 一覧

タイトルとURLをコピーしました