冬になると、窓まわりの冷気が気になりますよね。この記事では、ブラインドで冬を暖かくする方法とブラインドのすきま風を防ぐ取り付けを順を追ってご紹介します。正面付けがおすすめな理由、ひと回り大きい採寸のコツ、カバートップ・サイドカバーの選び方など、快適な暮らしへの役立つ小さなヒントが見つかるはずです。

- まず、冬に部屋を暖かくする方法は、
①広くおおう(被覆)②すきまを減らす(気密)③空気の層を作る(断熱)の3つが大切です。 - ブラインドのすきま風を防ぐ取り付けは、
・正面付け(枠の外に付ける)+上部カバー+下端のすきま最小
・天井付け(枠の内側に付ける)+上部カバー+サイドカバー+下端のすきま最小がポイント。
なぜ窓まわりは寒くなる?

窓ガラスで空気が冷え、床に冷たい空気が流れ落ちることが原因です。ブラインドの上・横・下のすきまから冷気が入るため、お部屋の空間の中でも一段と寒くなりやすいのです。対策は「おおう」「ふさぐ」「空気層を作る」。
オーダーブラインドで冬を暖かくする方法(やること5つ)
1)取り付けは正面付けがおすすめ
- 正面付け=窓の外側から大きめにおおう方法。
枠の中に収める「天井付け」より、冷気の回り込みが少なくできます。ですが、天井付けでも上部カバー+サイドカバー+下端のすきまを最小にすれば、十分冷気の入り込みを対策することができます。
2)サイズは“ひと回り大きく”
- 横幅:窓枠の外側+左右それぞれ5〜8cmを目安。
- 丈:床(または窓台)の5〜10mm手前。引きずらず、すきまも最小に。
3)断熱に強いタイプを選ぶ
- ハニカムシェード
蜂の巣状の構造が複数の空気層を作り出し、これが熱の移動を効果的に遮断するため、最も断熱性に優れています

- ロールスクリーン
厚手、遮光コーティングが施されているものが、生地自体の密度が高く、熱の通過を防ぐバリアとなるため、断熱性が高くなります。
- ウッドブラインド
特徴: 素材である木材(スラット)自体が熱伝導率が低いため、アルミなどの金属より冷えにくいです。
ポイント: スラットとスラットの間や、窓枠との隙間からの空気の出入り対策が重要になります。

- アルミブラインド
金属であるアルミは熱を伝えやすいため、そのままでは断熱性は低いです。
<対策>
- 角度を浅めに重ねる: スラットを閉じた際に隙間を少なくします。
- 断熱フィルムやレース併用: 窓ガラス自体に断熱フィルムを貼る、またはブラインドの手前に厚手のレースカーテンなどを併用することで、断熱性を底上げする必要があります。
4)上・横・下のすきまをふさぐ
- 上部:メカをおおうカバートップで冷気の落ち口をストップ。
- 側面(天井付けのみ):窓枠に沿ってサイドカバー(サイドレール)を追加。
- 下端:床・窓台とのすきまを最小に。

5)使い方で効果を伸ばす
- 日没前に閉める(熱が逃げる前に保温)。
- 晴れた朝は開けて日差しを入れる。
- ブラインドは浅い角度で重ね、夜はしっかり閉める。
ブラインドのすきま風を防ぐ取り付け
上:カバートップ
上から回り込む冷気をふたで止めるイメージ。ロール・ハニカム・ウッドいずれも有効です。
横:サイドレール(天井付けのみ)
床・窓台−5〜10mmを目安に。長すぎると操作しづらく、短すぎると隙間風が出て断熱効果が損なわれやすくなります。
下:丈の詰め方
床・窓台−5〜10mmを目安に。長すぎると操作しづらく、短すぎると隙間風が出て断熱効果が損なわれやすくなります。
取り付け優先順位
- 正面付け+カバートップ+下端のすきまを最小
- 枠内(天井付け)の場合は、カバー類を必ず追加すること。
- 連装はつなぎ目にすきまが出るため、1台でおおえる幅なら1台化が有利です。
ケース別おすすめ
- 北側・小窓(コスパ重視)
ロールスクリーン(厚手・遮光)を正面付け+カバートップ。余裕があれば断熱フィルムも。 - リビングの大きな掃き出し窓(体感重視)
ハニカムシェード(遮光)+サイドレール+カバートップ。
代替案:ダブルロールスクリーン(厚手+レース)で昼の採光と夜の保温を両立。 - デスク背面の窓
ウッドブラインド+ラダーテープ+サイドカバー。足元にラグで冷気感をカット。
よくある質問
Q. ブラインドはカーテンより寒い?
A. 取り付けとカバー次第です。カバー+断熱生地なら遜色なく、ハニカムはむしろ有利なことも多いです。
Q. ウッドブラインドなのに寒いのは?
A. スラットのすきま・上部・横の抜けが原因。ラダーテープ、カバートップ、サイドカバーで改善できます。
Q. 結露は悪化しない?
A. 夜は断熱、昼は開けて換気。窓面のこまめな拭き取りで快適に保てます。
まとめ
オーダーブラインドで冬を暖かくする方法は、正面付け+大きめサイズ+断熱に強い生地(特にハニカムシェード)がおすすめです。ブラインドのすきま風を防ぐ取り付けのポイントは、天井付け+サイドカバー・下端の冷気感を最小に。この3点をおさえれば、“ブラインドでも冬はあたたかい”をしっかり実感できます。まずは、できる事から対策して快適な空間づくりを楽しんでください。


