ブラインドの中でもおしゃれ度も高く、決して安い買い物ではないウッドブラインド(木製ブラインド)。ウッドブラインドを選ぶからには色々とこだわりたい方も多いのではないでしょうか。色のバリエーションやスラットの幅、操作方法、機能、保証内容・・・こだわりたいポイントはさまざまだと思います。
そこで今回は、お気に入りの1台を探すお手伝いとして、スラット(羽根)のバリエーションに注目して、国内大手ブラインドメーカー3社(タチカワブラインド・トーソー・ニチベイ)を徹底比較いたします。
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タチカワブラインド
タチカワブラインドのウッドブラインドは「フォレティア」という名称で、スタンダードなタイプからスラットに穴のない高遮蔽なハイクラスタイプまで2冊のカタログで3タイプ(フォレティア・フォレティアシェイディ・フォレティアエグゼ)販売されています。
スラットの幅は、ウッドブラインドで一般的な「35mm」と「50mm」に加えて、繊細な印象に仕上がるので小窓におすすめな「25mm」スラットの取り扱いもあります。(※製品の種類により対応可能なスラット幅が異なります。)「25mm」幅のスラットと言えば、アルミ横型ブラインドで一番多く扱われているスラット幅です。アルミスラットと同じスリムさを本物の木スラットで製作してくれるのはタチカワブラインドだけです。
次にスラットのバリエーションを見てみましょう。スラットのバリエーションは、ベーシックな木スラット(20色)、ラスティング加工(4色)、エコスラット(14色)、防炎スラット(5色)。これ以外に縦型ブラインドの木製スラット5色も含めると5ジャンル48アイテムです。ラダーテープのカラーバリエーションもメーカー3社の中では一番多い26色から選べます。
ちなみに、25mmと35mmに対応しているのはベーシックな木スラット(20色)です。ほかのスラットは50mm幅になります。小さめの窓にウッドブラインドを取り付けたい場合は、この20色から選ぶといいでしょう。流行りの白色やグレー系、オーソドックスなブラウンカラーからブラックまで、多くの色を取り揃えています。
エコスラットは集成材を使用することで木材を無駄にせず地球にやさしい、なおかつお求めやすい価格のウッドブラインドです。2021年2月に新色10色が追加され、集成材のジョイント部分が目立ちにくくなったのは大きな魅力のひとつです。
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トーソー(TOSO)
トーソーのウッドブラインドはウッドブラインド「ベネウッド」という名称で販売されています。“選びやすい”をコンセプトに必要なことは充実させつつ厳選させたラインナップになっています。それを表すひとつがスラット幅です。トーソーのウッドブラインドでは木の質感をできるだけ大きく美しく見せたいと考えてスラット幅はすべて「50mm」に統一させています。
スラット幅は統一させつつも、スラットのバリエーションは豊富です。スタンダードにはシャビーなカラーからグレー系などトレンドもカバーした16色、材質をハードウッド(広葉樹)にすることで価格を抑えたコルト14色、エイジング加工の味わいある風合いのヴィンテージ6色、天然木そのままの無垢材をスラットにしたアース1色、木目も美しく軽さも実現した桐2色、木調スラットの防炎・耐水4色、スラットをカーブさせたユニークで個性的なウェーブ2タイプ3色。合計7ジャンル44アイテムあります。
特徴あるスラットのひとつにヴィンテージが挙げられます。ヴィンテージでは独特な凹凸とかすれ加工があるスラットで、カラーバリエーションも爽やかで明るい色調の「カリフォルニアスタイル」3色と、ダークで大人っぽい「ブルックリンスタイル」3色に分かれており、カリフォルニアスタイルの中でも“ヴィンテージブルー”は爽やかなブルーグリーンがひときわ目を惹きます。
カラーは厳選させつつもスラットのバリエーションが豊富なので、きっと用途やイメージに合うウッドブラインドが見つかるのではないでしょうか。ラダーテープのカラーは16色ですが、こちらも木製スラットの色との調和を考えてのセレクトを感じる厳選された16色なので、しっくりくるラダーテープが見つかると思います。
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ニチベイ(Nichibei)
ニチベイは「クレール・クレールグランツ」という名称でウッドブランドカタログを出しています。クレールはベーシックなスタイルのウッドブラインドで、クレールグランツはスラットにコードを通す穴がない遮蔽性と意匠性が高いタイプのウッドブラインドです。スラット幅は「35mm」と「50mm」あり、クレール 標準タイプの場合のみ、ベーシックスラットの中の9色が「35mm」で製作することが可能です。
スラットのバリエーションは、ベーシック15色、桐材に木目プリントを施したライトフィール2色、アンティーク2色、グレイン2色、エイジング1色、竹をスラットにしたバンブー7色、木調で防炎・耐水のベーシックFR4色、独自のL型スラットで防炎・耐水のエルフォームFR4色。全9ジャンル37アイテムあります。ラダーテープも20色から選べます。
アンティーク、グレイン、エイジングは、それぞれ味わいの感じられる加工が施されたおしゃれ感のあるスラットです。ベーシックの中にはひときわ目を惹くブルーの「インディゴウォッシュ」も空や海をイメージさせてくれて素敵ですが、ニチベイのオリジナリティを感じられるのは「バンブー」と「エルフォームFR」ではないでしょうか。
「バンブー」はエコロジーな竹をスラットに使用し、カラーもホワイト系からダークブラウン系までモダンにもナチュラルにも合わせられます。そして竹独特の風合いが美しく、スラットの厚みもたった2mmなので畳み上げたときもすっきりとしています。
もうひとつは独特なL型の形をしたスラットが特徴的な「エルフォームFR」です。天然木ではありませんが、そのことで防炎・耐水を備えており、なおかつ全閉時にはスラット表面がフラットになる姿も美しく、厚みのある木製スラットではどうしても弱点だったスラットとスラットの間からの光漏れを最大限に防いでくれます。
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まとめ
各メーカーのスラットの特色は伝わりましたか。スラットとラダーテープのカラーバリエーションの豊富さではタチカワブラインドが一番多い結果となりました。しかし、厳選した中にも無垢材のスラットやウェーブしたスラットなど個性も出せるトーソーや、竹のスラットがあったりカラーリングの趣向が充実していて、独創的なL型スラットも機能性高く特徴的なニチベイ、それぞれに特徴があります。
木製の存在感とあたたかさが映える大きな窓には3社とも扱っている「50mm」のスラット、小さめの窓なら程よい存在感はありつつ高級感は十分感じるタチカワブラインドの「25mm」「35mm」かニチベイの「35mm」。ウッドブラインドを取り付けたい窓の大きさも選ぶ時のポイントのひとつになるのではないでしょうか。
そして何より「色」は理想のイメージを大きく左右する部分になると思います。三社三様で同じカラー名でも微妙に色合いが違うものです。ぜひ色々見比べて、お気に入りの色を見つけてください。
※2021年4月現在の製品情報です。
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