高いデザイン性を持ち、様々な空間と調和をはかることができる木製ブラインド(ウッドブラインド)。スラット(羽根)部分は、天然木かウッドを真似た樹脂素材で作られており、インテリアに合わせてシックにもエレガントにも空間を演出してくれる、上質なウィンドウトリートメントです。横型ブラインドの一種なので、操作方法はアルミブラインドと同じ印象の方が多いかと思いますが、実は木製は重さがある製品のため少し異なってきます。今回はこの木製ブラインドの操作方法を動画を含めてご紹介いたします。
・ループ式(ループコード式・ドラムタイプ)
ループ状の操作コードを操作し、昇降と調光(スラットの角度調整)を行うことができる、木製ブラインドのスタンダードな操作方法です。ヘッドボックス内にギアを内蔵して操作コードを巻き取ることで、少ない力で操作する事が可能なタイプです。メーカーによって呼び名が異なり、タチカワブラインドでは「ループ式」、ニチベイ(Nichibei)では「ループコード式」、トーソー(TOSO)では「ドラムタイプ」と呼ばれています。
室外側(奥)の操作コードを下方向に引き続けるとブラインドが下降し、室内側(手前)のコードを下方向に引き続けるとブラインドが上昇。スラットの回転は、操作コードを少し引くと調整ができ、反対側を引くとスラットが裏面に回転する仕様です。
なお、タチカワブラインドでは「ループ式(ワンタッチ降下)」、ニチベイ(Nichibei)では「ループコード式(自動下降式)」、トーソー(TOSO)では「ドラムタイプ(ワンタッチ降下)」と呼ばれる、ループ式に自動でブラインドを下降させる機能を付けた操作方法もあります。一度ブラインドが下がりはじめたら、操作コードから手を離してもゆっくり下降してくれるため、降ろす手間がかからず、大きな窓や複数窓での操作に便利です。
▼ニチベイ ループコード式 ※メーカーによって若干の違いがあります。
・コード式(コードタイプ)
ブラインドの昇降と調光を別々のコードで操作するタイプです。ニチベイ(Nichibei)では「コード式」、トーソー(TOSO)では「コードタイプ」と呼ばれています。
昇降コードを内側に少し引き、昇降コードを緩めることでブラインドが下降。昇降コードを外側に引くと下降が止まります。また、スラットを水平に保ち、昇降コード真下に引き続けることでブラインドを上げることができます。スラットを回転させたい場合は、外側にある調光コード(チルトコード)を引いて調節してください。
▼ニチベイ コード式 ※メーカーによって若干の違いがあります。
・ポール式
ブラインドの昇降は操作コードで、スラットの角度調整はポールで行うタイプです。タチカワブラインドでのみ取り扱っています。
操作コードを下に少し引き、手を緩めるとブラインドが下降。下降中に操作コードを再度少し引くと、ブラインドは途中で停止します。ブラインドを上げたいときは、操作コードを下に引き続けて下さい。上げている最中に引くのを止めると、ブラインドは途中で止まります。スラットを回転させたいときは、ポールを左右に回すことで調整することができます。素早く操作することができ、納まりがコンパクトになるため、小窓や腰高窓などにおすすめです。
▼タチカワブラインド ポール式
・電動式
ヘッドボックス内に内蔵されたモーターの力でブラインドの昇降・スラットの回転を行うタイプで、主にスイッチで操作できるようになっています。ホテルや商業施設などの大きな窓に適しており、複数窓の一斉操作や単独操作を選ぶ事ができます。※スイッチ操作の場合、配線工事などを行う必要があります。
・まとめ
2018年6月現在の木製ブラインドの操作方法をご紹介いたしました。木製ブラインドは基本的に重さのある製品のため、ギアが内蔵されている「ループ式」が主流になっています。大きめの窓には「ループ式」や「電動式」、小さめの窓には「コード式」や「ポール式」など、窓の大きさや使用感に合わせて操作方法をお選びいただくと、快適にブラインドをお使いいただけるのではないでしょうか。