縦型ブラインド(バーチカルブラインド)は、従来はオフィスなどを中心に使用されており、アルミ製やガラス繊維などが羽根(ルーバー)の素材として使用されていました。しかし、最近では窓の多様化・大型化から住宅用としても使用されることが増え、「ラインドレープ」とも呼ばれるようになり、素材感を生かした羽根(ルーバー)が増えてきています。
そのような縦型ブラインドも日々改良が重ねられ、窓の用途に合わせたスタイルが登場してきました。様々な生活スタイルに合わせられることで、より身近なウィンドウトリートメントになりつつある縦型ブラインド。そのスタイルをご紹介します。
・「シングルタイプ」と「ペアタイプ」
シングルタイプとは、透過性のない羽根(ルーバー)のみを使用したベーシックな縦型ブラインドのことです。羽根(ルーバー)を回転させ、角度を調整することで外の光を取り入れることができます。シングルスタイルやモアラップスタイル(ワイドスラット仕様)などはこのタイプです。
一方、ペアタイプとは、透過性のある羽根と透過性のない羽根を組み合わせた縦型ブラインドのことです。羽根(ルーバー)を回転させて調光することはもちろん、プライバシーも確保することができるタイプです。センターレーススタイル(アンサンブルスタイル)やツーウェイスタイルなどはこのタイプです。
1.シングルスタイル
透過性のないドレープの羽根(ルーバー)のみを使用したシングルタイプで、スタンダードな縦型ブラインドスタイルになります。シンプルでどんな部屋でもコーディネートしやすく、選べる羽根(ルーバー)の種類も一番多いので、選びやすいスタイルではないでしょうか。
2.センターレーススタイル(アンサンブルスタイル)
透過性のないドレープと透過性のあるレースの羽根(ルーバー)を交互に配したペアタイプで、羽根(ルーバー)の回転でドレープとレースを切り替えることができるスタイルです。
ドレープの羽根を回転させると、レースの羽根が回転しながら現れます。採光とプライバシーの確保を両立しており、羽根(ルーバー)の角度調整でレース生地から柔らかな光を採り入れながら、外からの視線もコントロールすることができます。ニチベイでは「センターレーススタイル」、タチカワブラインドでは「アンサンブルスタイル」と呼ばれています。
3.ツーウェイスタイル
透過性のないドレープと透過性のあるレースの羽根(ルーバー)を1つにつなげたペアタイプで、カーテンのようにドレープとレースを切り替える事ができるスタイルです。
昼はレースで採光、夜はドレープでプライバシーを確保することができ、カーテン感覚で快適に使用することができます。タチカワブラインドでのみ取り扱っています。
4.モアラップスタイル(ワイドスラット仕様)
透過性のないドレープの羽根(ルーバー)のみを使用したシングルタイプで、羽根(ルーバー)の重なり幅を大きくすることで、全閉時の光漏れを最小限に抑えてくれる遮蔽性の高いスタイルです。
夏は外からの熱の侵入を防ぎ、冬は室内の暖かい空気を外に逃がしにくくしてくれる省エネスタイルです。寝室や日射しの強い窓での快適性を高めることができ、遮光生地を使うとさらに効果を高める事ができます。ニチベイでは「モアラップスタイル」、タチカワブラインドでは「ワイドスラット仕様」と呼ばれています。
・まとめ
縦型ブラインドのスタイルを紹介致しました。縦型ブラインドは羽根(ルーバー)の種類が豊富で、他のウィンドウトリートメントと生地を合わせやすく、取り入れてみたいウィンドウトリートメントの一つかと思います。しかし、羽根と羽根の隙間が広いため、窓の用途によっては外を歩く人の視線が気になる方も多いはず。
そんな時に、ドレープとレースを組み合わせた「センターレーススタイル(アンサンブルスタイル)」「ツーウェイスタイル」などを検討いただくと、快適なライフスタイルを実現していただけるのではないでしょうか。