キッチンの油汚れに強いブラインドはどれ?掃除しやすい素材と選び方ガイド

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キッチンにブラインドを取り付けたいと考えるとき、多くの人が気にするのが「油汚れ」です。料理の際、コンロやフライパンから立ち上がる油煙は空気中を漂い、カーテンやブラインドに付着します。とくにキッチンの窓は換気のために開け閉めが多く、汚れやすい場所でもあります。

このとき、布製のカーテンは汚れが染み込みやすく、洗濯の手間もかかります。そのため「掃除がしやすい」「汚れに強い」素材を使ったブラインドが注目されています。油汚れ対策を前提にしたブラインド選びをすれば、清潔感を保ちつつ、おしゃれなキッチンを実現できます。

 

・キッチンにブラインドを設置するメリットとは?

キッチンで料理をしていると、フライパンからの油はねや湯気に含まれる油煙が発生します。これらは空気中を漂い、窓ガラスや壁面に付着してベタつきや黄ばみの原因になります。特にコンロのすぐそばに窓がある家庭では、油汚れが目立ちやすいのではないでしょうか。この点、ブラインドは窓の前に一枚仕切りを作る「バリア」としての役割を果たしてくれます。羽根が油の飛散を受け止めてくれるため、直接ガラスや壁が汚れにくくなります。

ブラインド自体は取り外さずにそのまま拭き掃除ができるので、思い立ったときにサッと手入れできるのも魅力です。また、アルミや樹脂などの汚れが染み込みにくい素材を選べば、汚れを拭き取れて清潔感を維持しやすくなります。定期的に掃除することで、キッチン全体の衛生状態を良好に保つことができます。

さらに、ブラインドは「油汚れから守る道具」としてだけでなく、キッチンの雰囲気を演出する大切なインテリア要素でもあります。アルミならスタイリッシュで清潔感のある印象に、木目調やカラータイプを選べば、ナチュラルで温かみのある雰囲気になります。キッチンは家族が集まる空間であり、料理をする人にとっては長い時間を過ごす場所です。お気に入りのデザインを取り入れることで気分が上がり、料理のモチベーションアップにもつながるのではないでしょうか。

このように「汚れ防止」「清潔維持」「インテリア性」という3つの側面から、キッチンにブラインドを設置するメリットは非常に大きいです。

キッチン ブラインド 設置するメリット TOSO ベネアル アルミブラインド

 

・油汚れに強いブラインドの素材と特徴

〈アルミブラインド〉
アルミは表面がツルツルしていて油汚れが染み込みにくく、固く絞った布で拭いて掃除ができます。また、耐水性のある浴室用アルミブラインドなら、撥水性があるので水回りにも使用でき、水拭きや水洗いもすることができます。価格も比較的リーズナブルで、カラーやデザインのバリエーションも豊富です。

なお、羽根の表面に防汚加工を施した「フッ素コート」のアルミブラインドも出てきています。油汚れや水垢などをはじき、拭くだけでついた汚れを落とすことができるのでお手入れがとてもラクです。

▶フッ素コートブラインド

〈樹脂(PVC)ブラインド〉
油や水に強く、掃除がしやすい素材です。アルミより柔らかい質感があり、温かみのある空間づくりに向いています。価格も手ごろでコスパが高く、軽量なので操作もラクに行うことができます。

 

・ブラインドの掃除・メンテナンス方法

スラット(羽根)の幅が広めのものを選ぶと、隙間に汚れが入りにくく、羽根一枚ごとの掃除がラクになります。また、白や淡色は汚れが目立ちやすいため、グレーやベージュなどの中間色がおすすめ。柄入りのものは汚れが目立ちにくく、見た目もおしゃれになります。

日常的な掃除は、乾いた布やハンディモップで、こまめにホコリを落としましょう。ホコリに油汚れが付くと、落ちにくくなります。油汚れがつく前に、週1回程度の軽い掃除がおすすめです。軽い汚れが付いている場合は、ホコリを落とした後に、固く絞った布で水拭きをしてください。頑固な油汚れを落としたいときは、中性洗剤をぬるま湯で薄め、布に含ませて拭き取ります。その後、乾いた布で乾拭きして仕上げます。

ブラインドを長持ちさせるためにも、汚れをためないうちに定期的に拭きましょう。

キッチン ブラインド メンテナンス 固く絞った布で水拭き

 

・キッチンにブラインドを取り付けるときのチェックポイント

ガスコンロに近い窓の場合は、防炎加工が施された製品を選びましょう。アルミ製ブラインドは燃えにくい素材で作られているため、防炎加工が施されていなくても、燃えにくい「防炎製品」になります。火がアルミブラインドに伝わっても燃え広がりにくいので、安全性がとても高くなります。

なお、樹脂製のブラインドを取り付けられる場合は、燃えにくい「防炎製品」マークが付いているものを取り付けられると安心です。

キッチン ブラインド アルミ製は燃えにくい 防炎製品は安全性が高い

 

・ブラインドの買い替えのタイミングは?

キッチンのブラインドは毎日油煙や湿気にさらされるため、他の部屋に比べて劣化が早い傾向にあります。見た目ではまだ使えそうに見えても、操作性や衛生面で不具合が出てきたら、買い替えを検討しましょう。

〈羽根が反って閉まらなくなったとき〉
ブラインドの羽根は熱や湿気、油汚れの蓄積によって少しずつ変形します。アルミや樹脂製の羽根は長期間使用すると「反り」が出てきやすく、きちんと閉まらなくなることがあります。

〈コードや操作部品が劣化したとき〉
ブラインドは毎日の開け閉めでコードや昇降部品に負担がかかります。長く使ううちにコードが擦り切れたり、昇降メカ部分がスムーズに動かなくなったりすることがあります。動きが悪くなると無理に引っ張ってさらに破損を招く恐れがあり、事故や使いづらさの原因となります。操作がスムーズにできないと感じたら、早めに交換を検討しましょう。

〈掃除しても汚れが落ちないとき〉
キッチン特有の油汚れは、時間が経つと羽根の表面にこびりつき、掃除しても落ちにくくなります。拭いてもベタつきや黄ばみが残るようなら、清潔さを保つのが難しくなっている証拠です。見た目の印象が悪いだけでなく、衛生面でも心配が残るため、無理に使い続けるよりも買い替えたほうが安心です。

〈一般的な交換目安は「7~10年」〉
キッチン用のブラインドは、素材や使い方によって寿命に差がありますが、一般的には7~10年が交換の目安といわれています。丁寧に掃除をして大切に使えばもう少し長持ちさせることも可能ですが、操作性や衛生面を考えるとこの期間をひとつの目安にすると安心です。

 

・まとめ

キッチンのブラインド選びで最も重要なのは「油汚れへの対策」です。アルミ製や樹脂製のブラインドなら油汚れに強く、掃除が楽にできるでしょう。また、防汚加工がされているブラインドなら、掃除の手間を減らすこともできます。掃除のしやすさ、耐久性、デザイン性をバランスよく選べば、清潔で快適なキッチンを長く保つことができるでしょう。油汚れを気にしないで、料理が楽しくなるキッチン空間の実現に、素材選びとお手入れの工夫をしてみませんか。

 

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