もうすっかり夏になりましたね。
今年も猛暑になる予感がしていますが、熱中症には気を付けたいところです。
さて、熱中症対策のためにエアコンはしっかりつけないといけないけど、毎日つけっぱなしだと体に悪そう。適度に外の風にも触れたい。
そんな時におすすめなのが、風通しを保ちながら日差しを遮ってくれる日よけ道具、「すだれ(簾)」です。
・すだれの歴史
日本では古くから、すだれで暑さをしのいできました。その歴史は長く、一説では奈良時代から使われていたのではないかと言われています。
その理由の一つとして、万葉集で額田王(ぬかたのおおきみ)が残した俳句の中に、こんなものがあります。
「君待つと 吾が恋ひ居れば 我が屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く」
現代語訳:
「あなたのおいでを待って私が恋しく思っていると、秋の風が吹いて、私の家のすだれを動かしました」(鑑賞:すだれの動く音にも、あの人ではないかとときめく心を、女性らしい感覚で詠んでいる。また、すだれを動かす風を、あの人が来る予兆(=前知らせ)と受け取っているとも考えられる。)
学研全訳古語辞典 引用
額田王が天智天皇に向けて詠んだ歌だそうですが、恋する乙女の気持ちは何時の時代も変わらないですね。
・現代にも継承されるその魅力
さて、すだれが古くから日本で親しまれていることは上でお話しましたが、暑さ対策としてはどうなのでしょうか?
実は、すだれの隙間にできる空気層は熱を通しにくく、室内に熱がこもりません。さらに、遮光しながら隙間から涼しい風を取り込むことが出来ます。
エアコンを切りたい時や自然の風にあたりたい時、遮光したいけどカーテンを閉めるほどではない。そんな時に一押しなのが、すだれです。
また、すだれに霧吹きで水を吹きかけると、その水を蒸発させる時にさらに熱を下げることが出来ます。
・ブラインドメーカー「TOSO」から、2種類のラインナップ
TOSOの竹すだれは、「生粋(きっすい)」と「舞誇(まいこ)」の2種類がラインナップされています。
生粋はすだれの王道、舞誇は紐部分に色が入っており、爽やかで、表情がある印象を受けます。
どちらも本物の竹素材が使用されているので、本物ならではの優しい香りにお部屋全体が包まれます。
お部屋に入ってすだれが目に入ると、気持ち的にも少し涼しくなる気がしますね。
さらに、生粋、舞誇どちらのすだれも防炎性能に優れており、一般社団法人日本インテリア協会(NIF)の「消防法施行規則」に基づく防炎性試験に合格しています。これならいざという時にも安心です。
・まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はTOSOのロールスクリーン「竹すだれ」をご紹介しました。
暑い夏を乗り切るための、風通しを保ちながら日差しを遮ってくれる優秀な窓回りアイテム、すだれ。
欧米化が進んでいる現代だからこそ、日本らしさを感じられるすだれで、夏の風情を楽しみませんか。