ファッション・インテリア、グラフィックデザインなどへのプロフェッショナル・カラースタンダードとデジタルソリューションを提供されている、Pantone(パントン)社は、「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2019」を発表されました。来年のテーマカーラとして発表された色は、柔らかいエッジで活気を与え、明るい将来を思わせるオレンジの色合い「 Living Coral(リビングコーラル)」です。
・リビングコーラル
コーラルとは海にある珊瑚(サンゴ)のことで、テーマカラーに選出されたリビングコーラルは、ゴールドをベースにオレンジの色味を重ねた、サンゴを思わせる生き生きとした色調です。日常生活にますます溶け込むデジタルテクノロジーやソーシャルメディアに対する反動で、私たちは触れ合いを可能にする本物の実体験を探し求めています。社交的で活気のあるリビングコーラルが持つ魅力的な性質は、楽しい活動を歓迎し、促進してくれます。
パントンカラー研究所のエグゼクティブ・ディレクターであるリアトリス・アイズマン氏は、「色は私たちがそれを通して自然とデジタルのリアリティを体験する均等レンズです。消費者は、人間的交流や社会的つながりを強く望んでおり、陽気なリビングコーラルが見せる人間味があり元気を与える性質は、人の心の琴線に触れるはずです」とテーマカラーの選出を語られています。
・パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーとは?
パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーは、パントンカラー研究所のカラーエキスパートが、色に影響を与える世界中の多彩な領域を綿密にチェックし、これらのトレンド分析を基に決定している、その年のテーマカラーです。これには、映画、エンターテイメント業界、プロダクション、アーティスト、ファッション、デザイン、アートコレクション、人気の高い観光地、新しいライフスタイル、社会経済的条件などが含まれています。
※パントンカラー研究所は、世界的な色のトレンドを予測し、製品とブランド・ビジュアル・アイデンティティーのためにを求める企業に色をアドバイスしている、Pantone社(パントン)の一事業部門です。
・優しく温かいオレンジ
オレンジ色は、赤と黄色が混ざり合った、陽気で快活な印象を与えてくれる親しみやすい色です。恐怖やプレッシャーからおこる心の不安などを取り除き、精神的な緊張を緩和させる効果や、体内のビタミン生成を助け、胃腸の働きを活性化させるよう本能に働きかける効果も持っています。
インテリアとして用いる場合は、エレガントからエスニックまで、様々な雰囲気のお部屋になじんでくれるでしょう。しかし、カジュアルなイメージが強いため、使い方次第では安っぽい印象を与えやすい色です。素材選びや用いる場所には気をつけましょう。
・まとめ
「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2019」をご紹介致しました。2018年のカラーに選ばれた「ウルトラヴァイオレット」から大きく色調を変え、鮮やかながらも優しく温かみがあり、変化を続ける環境の中でサンゴのように快適さと回復力をもたらす色として「リビングコーラル」が2019年のカラーとして選ばれました。
来年は陽気なオレンジ色が私たちを笑顔にしてくれそうですね。