ブラインドを天井付けする前に知っておくべき注意点|DIY初心者向けガイド

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天井付けアルミブラインド 施工例

「ブラインドを取り付けて部屋をもっとおしゃれにしたい」「でも、窓枠の中にスッキリ納めたいけど、どうやるの?失敗しない?」
そんな風に考えながら“天井付け”の方法を調べているあなたへ。DIYにチャレンジする方が安心してブラインドを設置できるように、必要な知識と注意点を徹底解説します。

とくに「天井付け」は見た目がスッキリする一方で、ちょっとした測り間違いが命取りになるケースも。本記事は「DIYにある程度自信はあるけど、ブラインド取り付けは初めて」という方向けに、実際の取り付け方法だけでなく、よくあるミス・後悔ポイント・採寸のコツまで解説しています。

 

天井付けと正面付けの違いとは?

・天井付けとは?どんなときに選ばれる?

天井付け 正面付け 比較画像

「天井付け」とは、ブラインドを窓枠の“内側上部(=天井部分)”に取り付けるスタイルのこと。特にスッキリとしたミニマルな印象にしたい人や、カーテンボックスの中に納めたい場合などに選ばれます。

「正面付け(壁付け)」は、窓枠の外側に設置する方法で、遮光性や目隠し性能を重視したい場合に有利です。

比較ポイント 天井付け(内付け) 正面付け(壁付け)
外観 窓枠内にすっきり収まる 存在感あり・窓を大きく見せる
遮光性 枠とブラインドの隙間から光漏れしやすい 隙間をカバーでき遮光性が高い
設置スペース 窓枠内の奥行きが必要 比較的自由・大きな製品も設置可
採寸難易度 ミリ単位の調整が必要 採寸の自由度が高い

 

天井付けを成功させるために知っておくべき4つの注意点

1. 窓枠の奥行きは本当に足りている?

窓の奥行

ブラインドを天井付けする際、もっとも重要なのが「奥行き(=取り付けスペース)」です。ヘッドボックスや巻き取り機構がしっかり収まらなければ、そもそも設置自体ができません。

目安となる奥行き寸法(平均的な一般例)

ブラインドの種類 必要奥行きの目安
アルミブラインド 約4~5cm以上
ウッドブラインド 約7~8cm以上
ロールスクリーン 約5〜6cm前後

※あくまでも目安です。必ず購入製品の必要奥行き寸法を確認してください。
また、カーテンボックス内に取り付ける場合に必要な奥行き寸法は異なります。

 

2. 採寸は「一発勝負」!正確さが命

ブラインド 採寸時の注意点

DIYで最も多い失敗が「採寸ミス」です。天井付けは特に内寸での設置になるため、左右のバランス、奥行き、そして取り付け高さまで正確に測らなければなりません。また、測るときは金属製のスケールを使うなど、メジャーがたるまないように注意してください。

【採寸のポイント】
・幅は3箇所(上・中・下)を測定し、最も狭い数値を採用
・高さも左・中央・右で測定し、最も短い数値を採用
・横幅は-1cm、高さは-1〜2cmのマージンをとることで干渉防止

 

3. ブラインドが下りたときの「干渉物」に注意

窓に観葉植物を飾る

天井付けはブラインドが窓枠内で完全に下りるため、下部や中間にあるものとの干渉が意外と問題になります。

干渉しやすい例:

  • クレセント(窓の鍵)
  • ハンドルやレバー式の取っ手
  • 出窓の収納棚・観葉植物

特にウッドブラインドなど厚みがある製品では干渉が顕著です。

 

4. 取り付け場所によっては天井付けできないことも

取り付ける場所によっては天井付けができない場合もあります。特に、つっぱり式取り付けタイプは製作可能サイズの制限や、取り付け面の状態に条件があるので事前の確認が必要です。

つっぱり式取り付けができない例:

  • 中空樹脂枠
  • 取り付け面がザラザラ、凸凹している
  • 取り付け面にフッ素コーティングが施してある

 

天井付けの取り付け方法|手順とコツをやさしく解説

ブラインド設置に必要な道具

<必要な道具>

  • プラスドライバーまたは電動ドライバー
  • メジャー(金属製推奨)
  • 水平器(推奨 / スマホアプリ可)
  • 下地探し(石膏ボードの場合)
  • 鉛筆(位置のマーキング用)

<ステップ解説>

  1. 取り付け位置のマーキング
    • 枠の奥行・左右位置をチェックし、ブラケットの取り付け位置を鉛筆で軽くマーキング
  2. 下地確認
    • ネジが効く構造かチェック。石膏ボードの場合は下地探しで下地の場所を探しましょう
  3. ブラケットの設置
    • 水平器を使いながら、ブラケットを2個以上しっかりと固定
  4. 本体のはめ込み
    • ブラケットにはめ込んだあと、ロックをしっかり確認
  5. 開閉テストと最終確認
    • 上げ下げや回転がスムーズか、巻き取りに不具合がないかをチェック

▶参考:手軽にDIY!ブラインドの安全な取り付けのための下地の探し方

 

よくある質問とその回答(FAQ)

  1. 天井付けってプロでないと難しい?
    A. 設置経験がなくても手順どおり行えば問題ありません。ただし「採寸」と「水平」だけは慎重に!
  2. 天井付けは遮光性が落ちると聞きましたが…?
    A. 窓枠内に収めるため、どうしても左右に隙間が生じます。遮光性を求めるなら、正面付けの方がおすすめです。
  3. カーテンボックス内でも天井付けできますか?
    A. 可能です。ボックス内の天井部にブラケットが固定でき、必要な奥行き寸法があれば設置できます。

 

まとめ|「スッキリ見せたい派」は天井付けで正解。ただし準備が8割

天井付けのブラインドは、部屋を広く・すっきりと見せるのに非常に効果的な手段です。しかし、採寸や奥行きチェックを怠ると「収まらない」「開かない」「下まで下りない」など、トラブルの原因に。

今回ご紹介した注意点と手順を確認して、初めてのDIYでの天井付けブラインド設置をチャレンジしてみてください。

 

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